AGEヒストリー第10話
※ 前話のあらすじ
ヴェイガンの本拠地、セカンドムーンから脱出したキオであったが、その際に、ガンダムAGE−3オービタル、そしてアカオ、アオの2人の兄弟を失ってしまった。
それはキオの心に大きな傷を残す事になった。
だが、事態は大きく動いていた。
イゼルカントからガンダムレギルスとヴェイガンの全権を引き継いだゼハートが地球圏の間近に迫っていたのだ。
−セカンドムーン−
ゼハート「フラム、お前は想像したことがあるか? これから我々が創り出すエデン、そこに居る自分を。」
フラム「ゼハート様…。(想像しちゃうな、ゼハート様と私が一緒に居るトコ♡」
ゼハート「私の心はそこにしかない。そこに行き着かねば、これまでの全てが無に帰すのだ。」
フラム「分かっています。ゼハート様。(ゼハート様も一緒の思いなのね…♡)」
フラム「ゼハート様は必ずエデンに辿り着きます。私の命に代えても…必ず。」
ゼハート「フラム…。」
フラム「ゼハート様…?」
ゼハート「…..。」
フラム「…..。(きゃ..ドキドキ♡)」
ゼハート「忘れるな、おまえは、私にとって大切な….ブカ……。」
フラム「キャーーーーーっ!!!そんなハッキリ言うなんてっ!!ゼハート様っ♡」
ゼハート「うおっ!?」
フラム「大勢の部下の前ですわ..ゼハート様。フラム、恥ずかしいです...。」
ゼハート「え?そ、それはすまなかった。私の思いは、伝わったか?」
フラム「もちろんですっ♡ 正ヒロインとして、フラム、頑張ります!共にエデンをこの手にしましょう、ゼハート様♡」
ゼハート「あ、ああ...。」
ゼハート「よ...よし。我々、ヴェイガンはセカンドムーンと要塞ラ・グラミスによる、地球圏奪取の最終決戦を仕掛ける。良いな!」
−ディーヴァ艦内−
フリット「キオの様子はどうじゃ?」
oyz「塞ぎきって部屋から出てきませんよ。そりゃあ、アカオもアオも、いなくなってしまったんだ。当然だと思いますよ。」
フリット「ふむ....。キオを守るのが奴等の使命...。それを果たしたとはいえ、これではのう...。」
アセム「父さん!!」
フリット「なんじゃお前は!?どうやってディーヴァに入ってきた!?」
アセム「俺も不思議に思っていたが、あの2人はなんなんだ!?俺の息子はキオひとりだった筈だ!」
フリット「ふん、家族を捨てたお前に教える筋合いは無いわ。」
アセム「俺は家族を捨ててはいない!!」
フリット「なんじゃと!家族を捨てて海賊になったじゃろうが!」
アセム「そうじゃない!家族を...皆んなを守る為に軍を離れたんだ!」
フリット「ふん...!家族を離れたお前なんぞの話は聞く耳もたんわ。」
アセム「だが、俺はキオの父親だ!現に離婚は成立していない筈!!役所で確認しているぞ!」
フリット「ふん....!詭弁じゃ。事実離別したも同じじゃろうが。」
oyz「フリット指令。もういいじゃないですか。」
フリット「ふん...!」
アセム「アンタも真実を知っているのか?」
oyz「ええ....。」
アセム「ならば教えてくれ!真実を!」
oyz「あれは....貴方が居なくなったのがキッカケでした...。」
アセム「俺が!?」
oyz「そう、アセムさん。貴方が行方不明になった宙域で発見されたAGEシステムは、貴方が居なくなった事で進化を止めてしまいました。キオ君が成長するまで。そう、AGEシステムの最大の欠点、それはAGEデバイスを持つ者が居なくなる事による、進化の停滞です。」
アセム「そうだ。だが俺はガンダムの進化を止めない様に、密かにAGEデバイスをキオの元に届ける手筈を踏んだ。」
oyz「しかし、暫くの間、ガンダムの進化が止まったのは事実。その間AGEシステムが行ったのは、AGEデバイスを引き継ぐ者、キオ君を守る者の創造でした。」
アセム「なんだって...!?まさか!!」
oyz「そう、それがアカオとアオ...。キオ君の遺伝子をベースに、キオ君を守る様にプログラムされた人工知能...A.I.だったのです...!」
アセム「人工知能...A.I.だって...!!そんな事が...!?そんな技術がある筈が...!AGEシステムっていうのは一体なんなんだ!!父さん!!」
フリット「ふん...。アレは代々、アスノ家に引き継がれてきたモノ...。それしか知らん。」
oyz「おそらくは...EXA−DBと同じく、旧世界の遺物...。しかしEXA−DBと違うのは、あくまで脅威に対抗して進化する、という事...。」
アセム「ここまで進化したのは、EXA−DBに対抗する為、という事なのか!」
oyz「そういう事なのでしょう。この戦争が無かったら、この様な進化はしていない筈です..!」
アセム「むう...。しかし、今の問題は...!」
oyz「ええ...。キオ君の事ですね...。」
アセム「あの2人がA.I.なのならば....、再生は出来ないのか...!?」
oyz「それが...、あの2人の身体は、クローン技術を基にした生体ユニット...。ゆえに成長速度を変える事は出来ないので、再生は不可能なのです...!」
アセム「ちょっといいか?」
oyz「はい?」
アセム「この設定、ガンダムAGE的に重すぎる気がするが..。」
oyz「創作ですし、各ガンダム作品の真の重さはこんなものじゃありません。なので、そこは気にしないでいきましょう。」
アセム「そうか...。」
oyz「話、戻しましょうか。」
アセム「そうだな。」
アセム「しかし、このままでは..!」
oyz「ええ...。ただ、AGEシステムは次の過程に入っています。新しいガンダムの進化、見届けましょう。我々に出来る事は今はそれだけです。」
アセム「ああ。だが俺はキオに会ってくる。父親としてな...。」
アセム「キオ。入るぞ。」
キオ「......父さん!?」
アセム「大丈夫か?キオ。あの2人の事は、....残念だった。」
キオ「うん....。」
アセム「....。」
キオ「ねえ父さん。なんでアカオとアオは、ボクを助けてくれたの?ボクは皆んなで帰りたかったんだ...!」
アセム「ああ....。そうだな。彼等もそう思っていただろう。」
キオ「ずっと引っかかってた...。じいちゃんや皆んなは、なんだかボクだけを特別扱いしてる気がして、なんでだろうって..。ボクだけがXラウンダー能力を持っていたから?じいちゃんの元で育ったから?でも皆んな同じ兄弟じゃないか...!」
アセム「キオ.....。あの2人は....。本当はおまえの兄弟ではなかったんだ...。」
キオ「...え?」
アセム「おまえが産まれた時、兄弟はいなかった。おまえはひとりで産まれてきたんだ。」
キオ「いったいどういう事なの?」
アセム「俺も知らなかったのだが....、あの2人は、おまえを守る為に、AGEシステムから造られた存在だったんだ...。」
キオ「そんな事...!?じゃあ、アカオとアオはボクを助ける為だけに、それだけの為に生まれてきたの!?そんな事...!そんな事って...!!」
アセム「キオ....。いいか、もうすぐ新しいガンダムが完成する。お前はあの2人の為にも、この戦いを終わらせるんだ。俺と...、俺たちと共にな。」
キオ「でも、もう誰も傷つけたくないんだ!戦う事なんて...、もう...!」
アセム「キオ....。だが、このままでは地球圏の罪のない人々が沢山、犠牲になってしまう。お前はあの2人に未来を託されたんだ。これ以上引きこもる訳にはいかない。何も相手を傷つける必要は無い、この戦いを終わらせよう。」
キオ「父さん....!」
アセム「キオ...。」
キオ「父さん。ちょっと....オリジナルストーリーにしては話が重すぎないかな?」
アセム「その点については、スルーするんだ、今は。」
キオ「わかった..!わかったよ父さん。ボクは...この戦いをやめさせてみせる!」
アセム「ああ...!行こう、キオ。」
キオ「うん...!」
−MSデッキ−
oyz「来たか、キオ。新しいガンダム、ガンダムAGE−FXが今、完成したぞ。」
キオ「コレが...!新しい...ガンダム...!」
アカオ「よお、キオ!待っていたぜ!」
キオ「え!?この声....アカオ!?」
アオ「このガンダムで戦いを終わらせよう、キオ。」
キオ「アオ!?どこに...!?2人共どこに居るの!?」
アカオ「どこって...このガンダムの中さ!...まあ、ちょっと身体は無くなっちゃったんだけどさ。」
アオ「聞いたとは思うが、俺たちは造られた存在だ。身体は失っても、意識はAGEシステムのデータとして常に保存されていた。ガンダムの建造に際して、意識をガンダムに移して貰った。」
アカオ「そーゆう事だぞ、キオ!今まで本当の事を黙ってて悪かったな。」
キオ「そうか....!2人とも...生きてたんだ...!良かった、良かったよ..!」
アカオ「まー、身体は無いんだけどな!」
アオ「フッ、身体はなくてもキオは守ってみせるさ。」
キオ「ダメだよ!もうボクは守ってもらってばかりじゃない!今の2人の身体は、このガンダムなんだ!だったらボクがこのガンダムを傷つけやしない!絶対に!!約束するよ!!」
アカオ「ああ、頼んだぜ。キオ!」
アオ「ガンダムを傷つけないっていう事は、キオの事も護れるって事だ。それでいい。頼むぞ、キオ。」
キオ「うん!任せてよ!皆んなでこの戦いを終わらせよう!」
アカオ・アオ『おう!』
アセム「良かったな、キオ。」
キオ「うん!」
アセム「(実は、俺もめちゃくちゃ混乱したんだが...。聞くに聞けなかった...。)」
ピキーン!
キオ「ん?どうしたの?父さん。」
アセム「!!な、なんでもない...!(Xラウンダーの感受性やべえっ)」
oyz「それでは、おまちかね、ガンダムAGE−FXの機能説明のコーナーだぞっ!」
−ガンダムAGE−FX−
大破したガンダムAGE−3のデータを基に改修し、Xラウンダー用の特殊兵装である“Cファンネル”を装備した、“ガンダム”の究極進化形態。
ゆえに戦闘データを蓄積していくAGEシステムは搭載していない。
FXとは、“Follow Xラウンダー”の略。
投資とかの事はわからないがそっちとは関係ない。そっちが気になる方は、株とFXの違いで検索すればいいんじゃないかな?
何をもって“C”なのかはわからないが、ガンダムAGE−FXの“Cファンネル”は、それ自体が敵に突撃してダメージを与える他、ビームなどを弾く盾としても使う事が出来る。
レモン100個分の“C”が充満してるに違いない。無線誘導されるこの装備は、対ガンダムレギルスとの戦闘において、けちょんけちょんにやられた時に、ヴェイガン製のX−ラウンダー装備“ビット”の有用性を認めたからである。ビットコインは関係ない。
キオ「このガンダムなら..!ボクのしようとしてる事が出来るかもしれない...!」
oyz「そして私は、そのガンダムAGE−FXに合体変形機構を組み込んだよ。」
キオ「おお!」
アカオ「またやりやがったな!」
アオ「しかし、そうでなければ、俺たちのいる意味が無いからな。」
oyz「では今回のAGE−FXだが、3機のマシンが1機のロボに合体する、ヒーローロボ仕様になってる!」
アカオ「オイオイこの説明3度目だぜコレ。」
oyz「それぞれのマシンに3人の兄弟が乗り込んで、いや、すまん。Aパーツにはアカオの心、Bパーツにはアオの心、そしてコアファイターにはキオ、3人で敵と戦うんだ。」
アオ「この辺はちょっとAGE−3とは違ううな。」
oyz「3機のマシンはそれぞれに合体する事で、いろんな合体パターンを作れるよ。」
キオ「へー!凄いです!」
oyz「キオくんはホンマにええ子やのー。それで、ガンダムFXは、上半身、下半身、それとコアで、それぞれAパーツ、Bパーツ、Cパーツに分離、可変するんだ。ではそのパターンを説明していこう。」
キオ「宜しくお願いします!」
アカオ「お決まりのパターン!!」
⭐︎コレが、ガンダムAGE−3オービタルの秘密だ!
① Aパーツ GトップFX
② Bパーツ GベースFX
③ Cパーツ コアファイター
oyz「コレが基本形態。お次が組み合わせヴァリエーション。」
④ A + B GセプターFX
oyz「ガンダムになるには、一度このGセプターFX形態になり、そして最後にコアファイターがドッキングするぞ!」
⑤ A+C トップファイターFX
⑥ B+C ベースファイターFX
oyz「トップファイターは攻撃力、ベースファイターは機動力重視の形態だぞ!」
⑦ A+B+C GファイターFX
「全部乗っけ形態。航続距離が長いぞ。取り回しはあんまり良くなく、MS形態になるには分離後に再合体する必要があるぞ。
oyz「どうだい?凄いだろ!?」
キオ「うん!凄いよ!室長さん!」
アカオ「いや〜今回も酷いコピペだったぜ。」
アオ「もう何も言えないな。今回はコピペミスはないだろうな?」
アカオ「実はトップファイターFXは攻撃力あんまり無いぞ。」
アオ「ダメだな。」
oyz「この可変ヴァリエーションはコアファイターが中心になってる。コアファイターは新型になっているぞ。」
キオ「やった!新型だっ!」
フリット「キオ...。」
キオ「じいちゃん...。」
フリット「....キオ。今までずっと、事実を隠していてすまなかった。お前の事じゃ。この2人の使命は知らん方がいいと思ったんじゃ。」
キオ「じいちゃん!ボクは怒ってるからね!」
フリット「お...おお...すまなかった...!キオ..!」
キオ「でも感謝してるんだ。アカオとアオに会わせてくれた事。じいちゃんが2人に会わせてくれたんだ。」
フリット「キオ...!儂を許してくれるのか..!」
キオ「もちろんだよ、じいちゃん。」
フリット「ありがとう...!キオ...。」
アレグリアス「フリット指令。敵コロニー、セカンドムーンと要塞ラ・グラミスの攻略作戦に入ります。」
フリット「よーし、行くぞキオ!ヴェイガンは殲滅じゃー!!」
キオ「だから殲滅しないんだって!!」
フリット「ど、どうゆう事じゃ!?キオ!」
キオ「ボクには考えがあるんだ!これ以上の犠牲は必要ないんだ!」
フリット「何を甘い事を!キオ!」
アセム「父さん...。キオの好きにやらせてやってくれ。俺もキオと行く。」
フリット「....ふん。勝手にせい。」
キオ「よし....!行こう!!皆んな!!」
アカオ・アオ『おう!』
キオ「キオ!コアファイター!行きます!!」
アカオ「アカオ!GトップFX!行くぜ!」
アオ「アオ!GベースFX!出る!」
アセム「俺も出るぞ。ガンダムAGE−2DB Xボーンシルエット、出る!」
アカオ「よーし!じゃあ早速行くぜキオ!合体だ!」
アオ「よし!GバイパーFXに合体!」
アカオ「そして、ガンダムに変形っ!」
アオ「今だキオ!!コアファイターでドッキングしろ!」
アカオ・アオ『レッツAGEコンバイン!』
キオ「いくぞ、合体!!ガンダムゥーーッ!!」
『ガンダムAGE−FX!!』
アカオ「毎度おなじみコンソール叩き!」
アオ「今回は合体シーンのカット割り贅沢だな。」
キオ「うん!第10話にしようと思ってたストーリーを分ける事にしたんで、コマに余裕あるんだって。」
ゼハート「むっ!?あれは新しいガンダムか!だが我々はこの戦い!勝利してみせる!行け!ガンダムを堕とせ!!」
キオ「ボクに出来る…、ボクなりの戦いをするんだ!」
−続く−
いよいよAGEヒストリー最終話。文章が多すぎたので前編と後編に分けました。宜しくお願いします〜!
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