HGUCのハイザックを改造+成型色仕上げで製作しました。
本体の改造はキットのランナー、ランナータグを使って改造しています。
各ディテールには市販のパーツを使用しました。
ザクよりも直線的になったフォルム、別パーツ化されたランドセル、よりシャープになったスパイク、あきらかに高出力そうな脚部、特徴的な頭の筋彫り
エゥーゴ、ティターンズ、地球連邦の勢力関係が良く分からなかった当時は単純にハイスペックなザクというイメージでした。
しかし、連邦とジオンの技術のハイブリッドと言われるとなるほど、胸周りにジム系の面影を見ることができ、足周りには06Rの系譜が見られるなど、なかなかに強そうです。
武装面こそグリプス戦役時の他の機体と比べてイマイチ火力不足そうなザクマシンガン改も、通常のザクマシンガンと比べて大きさがそこそこあり、ロールアウト時は相当強かったのではないでしょうか?
それもやがて、次々と投入される新型によって徐々に前線から追いやられ、時代が移り変わって民間に払い下げられて使用されているところまで含めて、かつては誰もが恐れた強兵であった老兵というドラマ性がハイザックの持つ大きな魅力です。
ハイザックはゼータガンダム放送当時に買ってもらった1/144は動力パイプに泣き、1/100は組み立ての複雑さから叔母に泣きついたという記憶があります。
HGUCのハイザックも発売する前から個人的にはなかなかに因縁深いキットです。
発売からすでに四半世紀が経ち、当時からはガンプラの技術、モデラーの知識、便利な工具とそれぞれ進化した今だからこそ、改めて味わい深いキットだと思います。
今でこそ古く感じるキットながら、ランナーたった3枚で構成されているなど、組みやすさなどは他の追随を許しません。
改造は、後に発売され、HGUCよりマッシブになったMGハイザックや、アドバンスオブゼータ版ハイザックなどのスタイリッシュさなどを参考に、よりハイザックらしさを求めて改造していきます。
成型色仕上げですが、キットの構成は把握しているつもりなので、あまり気にせずにパーツを切り刻んでいます。
改造点は以下です↓
頭部
ヘルメットをそのままに、モノアイ部で切り離して目付きを悪くするために幅詰めして再接着。
その際、左右の分割面でそれぞれ0,5ミリほど削って、フェイス部で計1ミリほど幅詰めしています。
ヘルメット部もその際、前後に切断してランナータグを挟んで2ミリほど延長しています。
ヘルメットごと幅詰めすると頭頂部の丸みが減ってゴリラのようになるので(ザク3で失敗済み)再接着後に調整しています。
モノアイは下面をくり貫いて、下から3ミリピンバイスで空けた穴にプラ棒を通したものにエイチアイズを貼って無理矢理可動にしています。
鼻先の濃い緑のパーツはランナータグです。
胴部
中心のコクピット部、左右それぞれのダクトブロックで三分割して、中心のコクピットブロックを台形に削ってから再接着。 これによって上に向かって胴が狭まる、ザクの肩ハの字切りと同じ効果があり、小型化した頭とのバランスが取れる。
肩の付け根を3ミリほど上にずらし、やや後ろに傾くように再接着。
これで怒り肩になります。
腰アーマーは中央前部をまん中で切断してランナータグを挟み2ミリ延長。
フロントアーマーも中央で切り離してランナータグを挟み3ミリ延長。
リアアーマーは垂直すぎたので、切り離してランナータグを挟んで角度を着けて再接着。
腕部
肩のシールドは付け根の位置を上方、中心よりやや後ろに修正。これによって稼働範囲が増えます。
スパイクアーマーはスパイクを切り離してシャープ化して再接着、ついでにランナーパテを盛ってアーマー部にエッジを追加しています。色味が変わってしまったのは反省点。
左手首は親指とその他指を切り離して、ランナータグで手の内側の甲を作ってから再接着。
脚部
足首の靴?の部分と足首で別パーツになっているので、そこを左右それぞれ内側に傾くように接着。
これによって設置性が向上する。
ヒザのパイプパーツを片方反対に着けてしまったが、修正不能になってしまったのは反省点。
バックパック
取り付け位置の穴を3ミリほどしたに空け直す。これで相対的にバックパックの取り付け位置が上がる。
左右に張り出したセンサー部はどのみち塗装しなければならないので、5ミリプラ板で囲ってセンサー部を復元。
ラピーテープを貼った透明プラ板をセンサーに貼り付けた。
バックパックのセンサー、足首、パイプ部のグレーなど追加で部分塗装の多いキットですが、キット付属の説明書のカラーレシピを参考に調色して、筆塗りからの艶消しスプレーで筆ムラは解消できます。
マシンガンは成型色にホワイトパールを吹いて少し色味を変更しています。
今回は改造で色味が変わってしまったところが目立ったので、デカール貼りと、スポンジチッピングなどでそこそこリカバーしています。
隠しきれてはいませんが、これも成型色仕上げ+改造の醍醐味でなかなか楽しく作業できました。
HGUCハイザック
発売前は改造の方向性がわからず、いまとなっては迷走した完成になり、数年前に手掛けた時は弄りすぎて完成できずだったので、ここにきてようやくとHGUCハイザックが投げかけてきた疑問に自分ながらに返答できた気分です。
一見モッサリのHGUCハイザック、発売した四半世紀前からそもそもボクのハイザックはHGUCのキットの中に埋まって掘り出すのを待ってくれていたのでした。
ここに至ってガンスタの他の方々のHGUCハイザックを見てボクもようやく気づけた次第で、なにかをやり遂げた感でいっぱいです。
文中の改造+成型色仕上げのザクⅢはこちら↓
パールによる成型色の色相変化はこちら↓
HGUCハイザック完成しました(^o^)/
コメント
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放送当時は、オープニングでザクか?ん?と言う感じでしたが、齢を重ねると良い機体🌟になってきました🥰👍
此方のハイザックはカナリ良い機体に仕上がっております🤩✨モノビャ様の長年に渡る愛🫶のお陰かと🙂💖
良き作品でしたm(_ _)m🩵
ありがとうございます(^o^)/
オープニングのハイザックがまたカッコいいんですよね、マラサイとかと並ぶところのやつです(^o^)/
一年戦争~逆襲のシャアあたりの機体をメインに作っています。
最近は成型色仕上げにハマっています。
コメントなどいただけるとうれしいです
(^o^)ゝ
ガレージキットディーラー、ものびゃー博物館としてワンフェスなどで活動しております。
m(_ _)m
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