ガンダムAGE-1レッドホッパー

機体名:ガンダムAGE-1レッドホッパー
全高:16.5m
重量:12.8t

反コーディネーター団体「ブルーコスモス」が、「対ザフト・対コーディネーター専用機」として、極秘で地球連邦軍と共同開発していた高性能MSの1号機。

外観
頭部センサー群の発光は緑のままだが、コクピットハッチはカバーで蓋されている。

経歴
ブルーコスモスの盟主であるムルタ・アズラエルが、フリット・アスノが保持していたガンダムAGE-1の設計データを盗み出し、それを基に製造している為、ガンダムAGE-1とは実質的な兄弟機でもある。
ムルタ・アズラエルの指示で、地球連邦軍と共同開発された本機であったが、完成当日、ある人物によって本機は奪取されてしまう。
その人物は、かつて連邦軍大佐・凄腕パイロットとして名を馳せていたが、とある作戦失敗の責任を地球連邦軍上層部に押し付けられ、冤罪で追放されてしまい、その復讐・報復として、本機を奪取したのだった。

機体構造
従来のガンダムAGE-1と同じく、「ウェアシステム」と呼ばれる四肢を換装可能とするシステムを採用されており、本機も様々な戦局に対応可能な「Gウェア」と呼ばれるパーツを装着できるようになっている。

• レッドホッパー
  本機の両腕部と両脚部を構成する専用Gウェア。
  設計元であるAGE-1ノーマルの運動性の高さを最大限に活かせるように、格闘戦に特化した調整が施されている。

性能

• アンリミテッドエンジン
  本機の動力源である永久機関。
  その名の通り、永久的にエネルギーを生み出し、それを電力に変換するシステムとなっている。
  インパルスガンダムやガンダムエクシアマンティスに比べて高出力であり、安定性の両立も可能にした新型タイプであるが、格闘戦がメインであるが故にエネルギーの消費が少ない為、この形態ではエネルギー生産量にリミッターが掛けられている。
• 機動力・スピード
  実質的な兄弟機となるガンダムAGE-1ノーマルとは可動域がほぼ同じである為、運動性は非常に高い。
  また、攻撃の回避を重視した調整によって、反応速度も高められており、本機の身軽さや運動性の高さも相まって、回避性能も非常に高いレベルにまとまっている。
  加えて、エネルギー生産量の低さに反して、その推進力と機動力は高く、従来のガンダムAGE-1では出来なかった単独飛行すらも可能にしている。
• 攻撃能力
  通常のパンチとキックだけで、PS装甲を粉砕するほどの威力を生み出す。
  また、両腕部と両脚部には以下の機能が搭載されている。
  • 高エネルギー収束機器
    両腕部と両脚部に内蔵されたエネルギー増幅装置。
    エネルギー効率が良く、本機での連続使用を可能にしており、パンチとキックの威力を数倍に高められる。
  • ジャンピングアンカー
    両脚部に内蔵されているハンマー機構であり、ジャンプ力を飛躍的に高める事ができる。
    生み出される単純なジャンプ力は、フォースインパルスガンダムエクストリームさえも上回る。

武装
ビームサーベル以外に武装を全く装備していないが、ハイキックなどの多彩な蹴り技を主体とする格闘戦を得意としており、ヒット&アウェイに重視した戦法を生かせば、欠点をカバーできる。

• ビームサーベル
  両腰部に1基ずつマウントされたAGE-1と同系統のビームサーベル。
  ビームダガーとしても使用可能。

必殺技

• ホッパージャンプ
  ジャンピングアンカーによって高く飛躍する大ジャンプ。
• ホッパーキック
  左脚に高エネルギーを収束させたキック。
  通常の飛び蹴りだけでなく、ジャンプした勢いを利用してからホッパーキックを放つパターンもある。

アズラエルは、自らの最高傑作と自負する本機を「AGEシリーズ最強であるガンダムAGE-FXを上回る」とまで言っているが、実際の基本性能はAGE-FXとは大差は無い。
具体的には、運動性とジャンプ力では本機が上であるが、逆に火力と防御力では水を空けられてしまっており、機動力に至っては互角であるなど、幾らなんでもAGE-FXを過小評価しすぎと言える。
しかし、それはあくまで性能面で勝負した場合の話であり、上述した連邦軍の元凄腕パイロットが本機に搭乗した事で、その性能は最大限まで発揮され、フォースインパルスガンダムやガンダムエクシアマンティスとも互角に渡り合う戦闘能力を発揮している。

さらに、パイロットの操縦技術の差もあって、本当にガンダムAGE-FXをも圧倒する実力を見せるなど、アズラエルの自惚れとAGE-FXに対する過小評価は、皮肉にも連合軍の犠牲によって現実のものになる。
こうして、最強と謳われた本機は、連邦軍に牙を向けていく。果たして、連邦軍は本機を奪還できるのだろうか？