2004年発売とかなり初期のHGUCですが、今の目で見てもプロポーション、ディテール、合わせ目消しや後ハメ作業性含めた組みやすさ等かなりハイレベルです。
可動は肩回り以外は個人的には及第点です。
正直まだまだリバイブ不要な印象はありますね。
旧キット、MGも触った事ありませんが巷では高評価なので、マラサイはプラモ化に適したデザインなのかもしれないですね。
元の出来が良いので、合わせ目消しやモールド掘り直し等の基本工作をじっくり行い、改造したのは固定式のモノアイを可動式にしたのと、足の付け根を削り込んでガニ股範囲を広げた、あとはビームライフルのハイダーを二股に空けたくらいです。
ビームサーベルは紛失してしまい未装備です(笑)
武装がビームライフルだけでは寂しいので、他の武装を家の在庫から漁ってきました。
劇場版やUCから新定番になった?フェダーインライフルを持たせてあげたいところですが、生憎我が家には1年戦争以降の武装が皆無です。
なので家に転がっていたリックドムのビームバズーカを持たせてみました。
ジオンから接収して実際に使われていたとしてもおかしくない設定だと個人的には思うので、結構気に入ってます。
(以前作った1/100ハイザックにも持たせました)
モノアイの改造はかなり楽ちんで、キットのモノアイを貼る黒いパーツを外し、空いたスペースに軸を差して固定し、その軸で回転出来るもう一つの軸を挿し、その先端にモノアイを貼り付けるだけです。
モノアイは緑色のジュエルシールを使いました。
ヘルメットは内部の突起が頭頂部に刺さっているだけなので、簡単に外せてモノアイを左右約180度回転可能です。
ユーザーに改造してもらうのを前提とした設計なのかなと勘ぐってしまうくらい、改造に適した構造だと思います。
改造では簡単に実現できても、それを誰でも組み立てられて誤飲や紛失、破損、あとはコストの問題をクリアしたインジェクションキットを量産化するとなると一気にハードルが上がる場合は多々あると想像しています。
そこで敢えて改造しやすいようにしてあるのかな、という構造的な意図を感じるキットはたまにあります。
ブレードアンテナは安全用の余肉を溝に沿ってニッパーでカットすれば滅茶苦茶シャープな先端になり、素晴らしい仕様です。
左肩のスパイクはキットのままでもまあまあ鋭いですが、ここはシャープ化しました。
肉盛って削るのが億劫なので、先端を少し切り取り、ビルダーズパーツの先端を継ぎ接ぎしました。
遊ぶ時に手に刺さって痛いです(苦笑)
色を塗り終わってから気づきましたが、左肩アーマーに干渉して左腕が全然上がらないんですね...。
ネットで調べると色々と可動範囲改善の改造事例が出てきました。
分解して改造して、また合わせ目消して色塗り直すのを考えると気が遠くなったので、キットそのままの味(可動範囲)を味わうことにしました(笑)
まあそんなにグリグリ動かして遊ぶわけでもないので、大勢に影響はありません。
塗装は缶スプレーと一部筆塗りです。
オレンジはタミヤのオレンジスプレー、濃赤色はクレオスのあずき色で塗りましたが、どちらも成形色とほぼ同じで個人的には100点満点の塗装色でした。
関節部や動力パイプは成形色、マニピュレータはゲート痕がちょっと目立ったのでガンメタル色で筆塗りしました。
バーニアも全てガンメタルで塗り、内部は赤で重ね塗りしました。
モノアイはガイアノーツの蛍光イエローグリーンを薄く筆塗りました。
ブラックライトでお手軽発光できます。
バックパックのセンサー部はシールが無くなってしまったので、プラ板を枠に合うように切り抜きメタリックグリーンのラピーテープを貼り、プラ板を落とし込みました。
合わせ目も素直で塗装等もしやすく、造形も良いので、組んでいて非常に楽しいキットでした。
並行して組みにくいHGUCゲルググを制作していたので猶更そう思ったのかもしれないです(笑)
私にとって、マラサイと聞いてまず最初に思い浮かべるのが、カクリコン・カクーラーの最期「ア、アメリアァ!」です。
小学生の時にプレステのZガンダムをプレイしていて初めてこのシーンに出会いましたが、戦闘中突然無防備になってしまい、なすすべなくバリュートを割られ焼け死ぬカクリコンが少年心に不憫で仕方なく、強烈に脳裏に刻まれました。
そのトラウマがあってか、マラサイはあまり好きなMSではありませんでしたが、最近はUCの残党マラサイの登場、バトオペ2でのいぶし銀な性能を目の当たりにし、今回の制作を通して非常に好感が持てるようになりました。
機があれば是非MGの方も作ってみたくなりました。
最後に旧キット1/220箱絵風のポーズで記念撮影して終了です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
モノアイ可動化とトゲ先鋭化しました。
コメント
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連邦軍(ティターンズ)のモビルスーツなのに、ハイザック以上にジオン然とした機体、マラサイ・・・、良いですね!
アンテナやスパイクのシャープ化もとても効果的で、キット全体がビシッとしまっていると思います。
UC版のジオン残党仕様のマラサイ、HGUCだしいつでも買えるだろうとスルーしていたらガンプラ品薄になってしまい、結局買えずじまいになってしまったことを今でも悔やんでいます・・・(笑)。
マラサイ、見れば見るほど不思議な設定&デザインのMSですよね。
ほんと、あの時買っておけば良かったというキットが多過ぎますよね。。。
いつでも大型家電量販店に行けば、目移りするくらい色んなキットが割引価格で棚にぎゅうぎゅうに置いてあった頃が本当に懐かしいです。
オレンジメタリックの限定版を入手したのですが、色塗りや合わせ目消しをするとコーティングが死ぬので制作に詰まっていました。
記事の文章と写真が見やすくて大変参考になりました。
モノアイの可動方法など真似して頑張ってみますね!
メッキ仕様は合わせ目どうしようもないですよね。。合わせ目に沿ってデカールやシール、ディテールアップパーツ貼るとかで誤魔化すしかないですかね。
モノアイ可動化は手軽でオススメですよ!ネットでも色んな方が紹介されているので、是非チャレンジしてみてください。
脚部まわりのむっちり感が最高(変態)
ジオンっぽいけどジオンじゃない、ミステリアス感もそそりますね!
良いですよね、マラサイ
なんやかんやで3体作っちゃいましたよ。
コメントありがとうございます!旧いキットなのに組みやすくてカッコいい、プラモとして理想的ですよね。私もまた手に入る機会があれば是非組んでみたいと思いました。
2020年6月頃から、約20年振りに再びガンプラにハマり始めた30代です。
自身の制作備忘録も兼ねて、ここで記録していこうと思います。
0079~0083あたりまでのミリタリー色の強いMSや設定が好物です。
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