HGUC No.214 RX-160 バイアランです。
HGUC バイアランを成形色仕上げ+αで作ってみました。ガブスレイ、ハンブラビに次ぐウサ男の春のティターンズ祭り第三弾です(笑)。当初はパラス・アテネやバーザム、アッシマーを考えてました。ですが、ガブスレイもハンブラビも相当な難産で「トリはそれ程難しくないのに・・・」と思い、塗り分けの多いパラス・アテネや変形する為に複雑なアッシマーはやめました。バーザムも良かったのですが気付いたらガンダムマークⅡ、ハイザック、ガルバルディβ、マラサイ、ガブスレイ、バウンド・ドックと劇中でジェリドが乗っていた機体をほぼ作り、残るはバイアランだけになっていたのです(笑)。バイアラン・カスタムはカトキハジメ氏のデザインですからそれに繋がる様に試作機で精密感あるカトキ風のバイアランを目標に製作する事にしました。
各赤色部→(クレオス)GXメタルレッド
各黄色部→(クレオス)新ガンダムカラーMSイエロー
肩部バーニア、ランドセルのフィン等→(ガイア)フレームメタリック(1)
凹モールドグレー部→(クレオス)ニュートラルグレー
腕、バックパックスラスターのライトグレー部→(ガイア)ラベンダー50%+(クレオス)ホワイト50%+ブラック少量+色の素シアンとマゼンタ極少量
両脇のスラスター以外は(クレオス)Mr.カラーGXスーパースムースクリアーを吹き付けております。
デカールはMGクロスボーンX0、武者頑駄無Mk-IIのをメインに市販のデカールを満遍なく貼り、カトキ風にしています。自分は地球連邦軍のマーク(EFF)はいつもは右肩に貼るのですがバイアラン・カスタムは左肩にEFFマークがあるのでそれに倣い左肩には貼り、ガンダムホビーライフに良いティターンズやジェリドのマーキングがあるのでそれらを惜しむ事なく使っています。大量に余っていたテトロンシールも作業性を上げる為にガンガン使いました。
バイアランは1/144ですとかなり大きい機体で旧キットは1/220しか出なかったのでがっかりした記憶があります。しかし・・・同スケールで出ましたアッシマーやキュベレイよりも断然にプロポーションが良かった好キットだった記憶もあります。HGUCはバイアラン・カスタムの流用ですがかなり細かくパーツ分けされており、これは素晴らしい事なので赤は全てメタリックレッドで塗装しました。それをつや消しにしますと・・・ギラギラ感が消える落ち着いた色合いになり、これは大成功だったと思います。黄色部も全て塗装したのですがバックパック両側のスラスター上部にある箇所と肩の黄色部はグレーで塗っています。設定では両腕の掌部にはメガ粒子砲があるのですがモールドにはなっていないのでピンパイズで穴を開けて、塗り分けました。
バイアランみたいなねずみ色の成型色は合わせ目処理をしますと大変白化しやすく案の定、白化してしまいました。そういう時も慌てずに説明書通りに調色してそれをぼかす様に吹けば良いのですが・・・自分はラッカー塗料を使っているのですが説明書に出ているすみれ色は水性塗料かアクリジョンしか無く、仕方なく似ているガイアカラーのラベンダーを代用して調色をしたら顔料のせいか明るくなり過ぎてしまいました。暗くするのに黒を入れると一気に暗くなり過ぎて取り返しのつかない事になるので・・・こういう時に役に立つのが色の素でまずは青系のシアンを爪楊枝を使い、様子を見ながらちょっとずつ入れて更に赤みが足らないと思い、最後はマゼンタを本当に極少量入れますと成型色と全く同じ色になりました。ここで妥協してエアブラシで吹きますと色味が全然違い、合わせ目があるのがわかってしまうので同じ色になるまで徹底的に調色するのが品質を上げるコツだと思います。おかげで腕やバックパック両側のスラスター部の白化部分は全く分からなくなりました。
バイアランもデザイン上挟み込みになってしまう箇所が多く、肩上部や上腕、太腿の合わせ目はダンモを使って段落ちモールドにしました。いつもは0.3mmのを使う事が多いのですが「細い」といつも思っていたので今回は0.5mmのを使ったら丁度良い塩梅になります。ダンモ使った後に同じサイズのタガネでケガくと・・・深さも丁度良くなり、見事なモールドになりました。デカール貼りは大変手間が掛かり、仕事が終わった後にやりますと精神的にも疲れる事が多いので生産性を上げる為に今回は大量に余っていたテトロンシールを至る所で使っており、二日で全部貼り終わっています。余剰の透明部分も二回つや消しクリアーを吹きますと段差もかなりわかりにくくなると思います(遠目じゃないと段差はほぼわかりません)。小惑星アクシズをゼダンの門に衝突させ破壊させ、その時にアポリーのリック・ディアスを撃墜したのがバイアランの最大の見せ場ですからゼダンの門(GATE OF ZEDAN)を意味するGZのアルファベットのデカールは幾つか貼りました。
最後は説明書と。
バイアランは変形が無い分だけガブスレイやハンブラビより作りやすく、合わせ目も少ない上に武器が無いので大きいサイズの機体でも10日程で完成しました。こういう中間色の機体の塗装は調色が大変面倒なのですが色の素のおかげで今回も理想的な調色が出来る事が出来ました。昔、模型誌で記載されている塗装レシピでクリアカラーを調色に使っているので「何でだろう?」と思っていたのですが・・・クリアカラーの方が色のコントロールが容易であり「成程」と思ってしまいます(色の素もクリアカラーみたいな感じで余計な顔料が入ってないので色のコントロールが大変しやすいです)。上品な艶消しメタリックに適度なディテールの塗り分け、カッコいいデザインのマーキングのおかげで自分の理想のバイアランになり、これで春のティターンズ祭りを〆させて頂きます(笑)。
ご覧して頂きありがとうございました。
今回は大きめの機体なので段落ちモールドも大きめの0.5mmのを使いました。
肩の上面は合わせ目でしたが・・・ダンモ使ったおかげで完全にモールドに見えます。
肩の脇のスラスターだけはつや消しにしていませんから存在感が出ています。
臀部のスラスターもマスキングして塗分けました。
脚部の黄色いラインもマスキングしてエアブラシを吹いています。
モノアイもクリアパーツにし、裏にラビーテープを貼ったので精悍さが出たと思います。
HGUC No.214 RX-160 バイアランを作ってみました。
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ホビージャパンのらいだ~Joe先生やセイラマスオ先生の作例に憧れていつか同じステージ立ちたいと夢見ているブタウサギです(笑)。基本は成型色仕上げですが設定重視の姿勢や既存のモールドの丁寧な彫り直しや塗り分け、デカールによる精密感、つや消しによる仕上げに品質には自信があり、作り込みの質はプラ板やスジボリによるディテールアップ勢やスクラッチ勢にも自分は負けてないと思います。成型色仕上げでも無差別級に通用するというのポリシーにして信じており、それを証明したいのでオラザクに参加する事にしました・・・大人なのに見栄っ張りの承認欲求モンスターより慎ましくて謙虚が一番だと思っているので良かったら応援して下さいね。
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