ガンダムシュバルゼッテブジンソード

機体名:ガンダムシュバルゼッテブジンソード
全高:18.7m
重量:68.5t

略称は、シュバルゼッテBSD。
黒・緑・銀を基調としたカラーリング、リング状のアンテナと縦線のスリットが特徴。

性能
オリジナルのDG細胞が使用されている関係上、極めて高い性能を誇るが、パイロットへの負担も凄まじく、並の人間であれば脳死する危険性を誇るが、高い適合率と強靭な精神力があれば、感染のリスク無しでの使用も可能となる。

• アンリミテッドエンジン
  胸部に搭載された動力源の永久機関。ただでさえ核エンジンに匹敵する膨大なエネルギー生産量を誇る上、オリジナルのDG細胞による強化によって、大幅に高出力化されている。
• デッドリージェネレーター
  パイロットの怒り・悲しみ・憎しみなどと言った負の感情に比例して戦闘能力を強化するシステム。
  パイロット自身が黒歴史を経験してきた為、本来であれば何もせずとも高い適合率を有していたが、パイロットの家族が殺害された事で、その心が壊れて負の感情が爆発し、ただでさえ高い適合率が飛躍的に高まった結果、95%というほぼ完全適合に近い状態で覚醒している。
• 防御力・耐久性
  DG細胞を用いた全身を覆う漆黒の装甲「ブラックジェネラルアーマー」が備わっており、あらゆる衝撃を吸収して戦闘継続性を高める徹底的なまでの重装甲化によって、ビームサーベルや陽電子砲の直撃さえも、防御姿勢を取る必要すらなく防ぎ切るほどの鉄壁の防御力を秘めている。
• 頭部の各種機能
  情報収集力の強化が施されているだけでなく、10km先の枯れ葉の落下音をも聴き分ける非常に敏感な聴覚を与える為、間合いの敵を目視すること無く斬り捨てる事が可能。
  ツインアイにも、相手の構造的弱点を見極め瞬時に打ち込みに最適な部位を発見できる機能も追加されている。
  DG細胞をパイロットに一時的に浸透させる機能によって、パイロットの集中力を極限まで引き上げ、居合の一瞬を見極める事が可能。これによって反応速度も極限まで高められている他、この機能に対する安全対策として、精神安定剤を常時投与し続ける機能とハッチ解放時に脳や全身のDG細胞と安定剤を分解する機能も備わっており、パイロットの精神を常に鎮静化して判断力低下を防ぎつつ、本機から降りればすぐにリフレッシュできる。
  ただし、負の感情が強過ぎたり、頭に血が上った場合、これらの機能を以ってしても冷静さを失う可能性はあり、精神を完全に鎮静化させる訳では無い。
• 攻撃能力
  パワー面にも優れており、武器無しの殴り合いでも通常装甲はおろかPS装甲すらも、パンチやキック等の通常攻撃の一撃のみで撃破可能とするほど。
  両腕部には、剣技に必要なあらゆる動作を可能とし、後述する専用武器「武刃」を用いた戦闘に特化した調整が施されている。
  両脚部には、下半身の重量バランスをリアルタイムで調整して走力・キック力・ジャンプ力を向上させる機能も備わっており、敵との鍔迫り合いだろうと押し負けない理想的な体捌きを実現する。
  この機能によるジャンプ力もかなり高く、重力下でも推進力を用いずにハイジャンプが可能となっている。
• 機動力・スピード
  本機のパワーと出力による恩恵によって、重装甲ながらも歩行速度と運動性は非常に高く、極限まで強化された反応速度も相まって、地上戦における機動力は損なわれず、本機による理想的な剣技にも一役買っている。
  宇宙空間でも運用可能で、重力下でも飛行可能な推進力自体は備わっているが、推進力を用いた機動力そのものは遅く、加速手段がガーディアン・マントのみに限られる為、本機で空中戦や宇宙戦を行うには、ジャンプ後に推進力とガーディアン・マントで敵の高低差を上手く調整する必要がある。
  そもそも地上戦における近接戦特化型の重装甲MSの本機は、特別的に機動力には特化している訳でもない為、この仕様はむしろ「最低限の空中戦と宇宙戦に対応できるだけの汎用性が備わっている」と解釈できる。
  だが、頭部の各種機能とガーディアン・マント、そして極限まで高まった反応速度は、地上戦での絶大なアドバンテージのみならず、空中戦・宇宙戦における機動力の低さを補って余りあるほどの効果を付与しており、ドラグーンシステムのオールレンジ全方位攻撃をも回避できるだけでなく、最高速度のストライクフリーダムガンダムの動きをも完璧に見切り、亜光速レベルで動くMSにも対応できるほど。
• ワープ機能
  黒い霧を放射しながら、本機をワープさせる。
  半径10kmまで移動可能だが、エネルギー消費量は本機のアンリミテッドエンジンでも激しい。

武装
これらの武装は粒子化して収納可能となっている。

• 武刃(ブジン)
  本機の主兵装であり、シンプルな日本刀の形状をした実体剣。詳しくは後述。
• ガーディアン
  計10パーツで構成された本機背部の多目的攻防プラットフォーム。詳しくは後述。
• 腕部実弾兵装
  両腕部に搭載されたシュバルゼッテ唯一の内蔵火器で、多数のベアリング状の弾を一斉発射した後に炸裂させる。

必殺技

• 殺意の一太刀(さついのひとたち)
  円月殺法と紅い月をバックに、武刃による強力な斬撃を繰り出す。
• 暴威の回転刃(ぼういのかいてんじん)
  武刃の斬撃から、回転斬撃をエネルギー体として放つ。また、武刃での斬撃をせずに、回転斬撃のエネルギーを纏ったキックを放つパターンもある。
• 憤怒の乱舞(ふんぬのらんぶ)
  武刃で滅多斬りにした後、強烈な回し蹴りを放つ。

武刃(ブジン)
見た目こそシンプルな日本刀だが、本機から供給される強大なエネルギーを超圧縮して刀身部分に纏わせており、物質の結合を解き、PS装甲やナノラミネートアーマーですら紙の如く容易く一刀両断する凄まじい斬れ味を誇る。
斬撃自体をエネルギー体として飛ばす事も可能なので、この武刃一本だけで遠距離攻撃にも対応できる。
専用の鞘には、保守機構・刀身の急速冷却・スキャニング検査・研磨作業などのメンテナンスを超高速で行い、常に武刃の品質を維持する機能が搭載されている。鞘自体の強度も極めて高く、鈍器としても使用可能で、PS装甲ですら粉砕できる。

ガーディアン
「GUNDビット」と呼ばれる次世代群体遠隔操作兵器システムであり、オールレンジ攻撃兵器の一種とされる。合計10基で構成されており、各ビットの配置を変えることにより、理論上では様々な形態での運用が可能。
基本的に本機は、ビットを機体背部のハードポイントへマントのように接続した「ガーディアン・マント」と呼ばれる形態で運用されている。
ガーディアン・マント状態ではミラージュコロイドを用いたジャミング機能で敵の目をくらます事が可能で、本機の凄まじい剣技をサポートする。また、ビットを翼のように左右に展開する事で、本機に高い機動力と加速力を与える。
オールレンジ攻撃端末としても性能が高く、各ビットが群体としてまるで意思を持ったかのように動きながら敵に向かって行く。有重力下かつ特殊な粒子の補助が無くても問題なく使用可能で、射程距離が長い上に威力・精密性共に高く、低い出力でも一瞬でモビルスーツの装甲を切り刻むだけの破壊力を持つ上、内包されるエネルギー量も多く、活動時間も比較的長い。

• 攻撃用ビットステイヴ
  刀身型の端末で、6基存在する。剣先にはビームガトリングが搭載されており、本機が接近戦特化型でありながら高い火力を有する一因となっている。
• 防御用ビットステイヴ
  鍔飾型の端末で、4基存在する。電磁バリアを展開する機能も有する。

戦闘能力について

本機は、後述する主兵装の「武刃」を駆使した剣技による近接攻撃を主体とし、敵を斬り倒す事に特化した調整が施されている。
その結果として、何人にも頼る事なく武刃による剣技のみで多勢を圧倒できる絶大な戦闘能力を獲得、地上戦での近接戦に徹底的に特化した一騎当千型MSと言える。