クロノスフリーダムガンダム

機体名:クロノスフリーダムガンダム
全高:18.88m
重量:85.09t

ストライクフリーダムガンダムがDG細胞に感染した事で、変貌を遂げた強化形態。略称は、フリーダムC。
パイロットは、キラ・ヤマト。※ただし、IF版になります。

外観
原型の金色のフレームはそのままに、全体的なカラーリングが黒と緑へと変化している。

基本性能
DG細胞の力を受けて、全ての性能は大幅に強化されている。

• DG細胞
  本機が感染しているDG細胞は、人工的に作られた通常タイプであり、通常の人間であれば心身を侵食され、精神にも影響を与える危険性が孕んでいるが、キラの場合はDG細胞を使えるだけの精神力を持っており、精神や肉体に与える危険性を克服している。
  加えて、キラ自身のDG細胞との適合率は90％という非常に高い数値であり、後述の驚異的なスペックへと繋がっている。
  ちなみに、キラの強い精神力の要因は、元々アークエンジェル時代からキラ自身が極限状況まで戦い続けていた事、その間に「自分の仲間を傷つけたくない」という深層心理が強く働き続けた事であり、仮にキラに精神汚染が起こった場合でも「暴走の矛先が仲間に向かない」ようになっている。
• 動力源
  引き続きハイパーデュートリオンエンジンが搭載されているが、DG細胞の力でエネルギー生産量が大幅に強化されている。
• 機動力･スピード
  原作と同様に、背部には「スーパードラグーンを兼ねた可変式機動兵装ウイング」を搭載しており、重力下でも飛行可能となっており、極めて高い機動力と攻撃性能を発揮する。詳しくは、後述を参照。
• 防御力･耐久性
  本機のVPS装甲は、「ロングライフチャージフェイズ装甲」へと変化している。略称は、LLCP装甲。
  この装甲は、エネルギー消費によって流した電流をそのまま蓄積・吸収する事で、防御力が時間経過で上昇する仕組みであり、しかも全身装甲のみならず、PS装甲にとっても弱点となり得るはず「フレーム部分」も同様にLLCP装甲が備わっている為、関節部を狙う戦法もあまり通用しなくなっている。
  しかも、初期状態の時点でも核ミサイルを安全に受け止められる防御力を備えており、倒すどころかダメージを与える事すら非常に困難なレベルの防御力を獲得している。
  DG細胞を使用するMSに共通する「MSが受けたダメージがパイロットにもフィードバックする」という欠点は存在するが、これについても時間経過による防御力上昇に比例して、受けるダメージ量も少なくなる。
  ちなみに強化前が持つ「各装甲を細分化し機体動作に連動させる」スライド機構は、引き続き健在であり、運動性も非常に高い。
• 攻撃能力
  それぞれ腕部と脚部には「攻撃を与えるごとに、本機の物理的打撃力を10%上昇させる」という機能が追加されており、通常のパンチやキックは、長期戦になるにつれて強力になっていく。
  初期状態におけるパンチやキックの威力も非常に強力であり、PS装甲やナノラミネートアーマーにもダメージを与えるほど。
  この為、従来では不可能だった武器を用いない徒手空拳が可能となっており、ハーデスインパルスガンダム黄泉冥王にもある程度食らいつけるようになった。

武装
強化前の全武装は引き続き使用可能で、本機からの膨大なエネルギーを受けて、それぞれ出力・攻撃力・防御力などの性能が大幅に上がっている。

• クロノスチェーンソーガン
  DG細胞の力で実体化させた本機の新規武装であり、実体式チェーンソーとビームガンの機能を併せ持つ複合兵器。
  不使用時には粒子化し、いつでも収納・召喚できる。
  詳しくは後述。
• MMI-GAU27D 31mm近接防御機関砲×2
  頭部に2門内蔵されている機関砲。
• MA-M21KF 高エネルギービームライフル×2
  両手に2丁装備しているビームライフル。
  二挺拳銃スタイルによって異なる方向への敵機に対処可能な他、新たにライフル同士の連結機能が搭載されており、より高出力・長射程のビームを発射する事が出来る。
  この連結状態は「ロングビームライフル」と呼ばれており、原作ではデストロイガンダムの主砲一斉射でも破れなかったデスティニーガンダムのビームシールドを何度も打ち破る威力を見せている。
  本形態では、不使用時にはこの装備を粒子化し、いつでも収納・召喚できるようになり、使い勝手が大幅に向上している。
  一応、クスィフィアス3を動かして左右腰部にマウントする事自体は引き続き可能。
• MGX-2235 カリドゥス複相ビーム砲×1
  腹部に装備された高出力の複相ビーム砲。
  射角は限られるが、本機の搭載する武装の中でも特に高い威力を有し、構えずに撃てるため、乱戦などでは使い勝手が良い。
  また、砲口にもPS装甲が用いられているため、耐弾性も高い。
• MMI-M15E クスィフィアス3レール砲×2
  左右腰部に計2門装備された2つ折り式のレールガン。
  格納方式が小型・単純化されているが、威力は高く、PS装甲を持たないMSなら一撃で撃破できるほど。
  上述の通りビームライフルを粒子化して収納・召喚できるようになった為、「ビームライフルを両腰にマウントする間、クスィフィアス3を使用できない」という問題が解消されており、本装備とビームサーベルの同時使用も可能となった。
• MA-M02G シュペールラケルタ ビームサーベル×2
  腰部に2本マウントしているビームサーベル。
  柄尻で連結して薙刀状にすることも可能で、この連結状態は「アンビデクストラス・ハルバード」と呼ばれる。
  キラは、基本的に二刀流を好んで使用する。
• MX2200 ビームシールド×2
  両腕に計2基装備されたビームシールド。
  中央部からは光学防御タイプのビームシールドを発生させるのだが、防御力も大幅に上がっており、高出力ビームはおろか陽電子砲ですら防ぎ切るほど。
• EQFU-3X スーパードラグーン 機動兵装ウイング
  • ヴォワチュールリュミエール
    スターゲイザーに搭載されていた惑星間航行用推進システムの発展形である光パルス高推力スラスター。その繊細な操作には優れた判断力と熟練が要求される為、キラ以外が性能を最大限に発揮することは困難である。
    重量こそ増加しているが、出力が大幅に強化されている為、機動力・運動性・飛行能力は低下していないどころか、むしろ若干高められているほど。
    武装プラットフォームからスーパードラグーンをパージする事で、スラスターを最大限に活用でき、基部から青白い光の翼を放出し、より驚異的な高速戦闘が可能となる。
    スーパードラグーン自体に搭載された小型ヴォワチュールリュミエール機能の出力と機動力も大幅に向上した事で、スーパードラグーンを大気圏内でも使用可能となった為、地上や重力下であろうと最大機動力を発揮できるようになった。
  • MA-80V スーパードラグーン ビーム突撃砲×8
    本機の背部ウイングに搭載されたドラグーンシステムであり、複数の敵機を多角的に同時攻撃するオールレンジ攻撃を可能としており、強化前とは違って大気圏内でも使用可能。
    旧フリーダムでは対応不可能だった背面のカバーが可能となり、対ドラグーンの迎撃も現実的になった事で、宙域戦では死角が無くなった。
    ドラグーン端末の各1門には、ビーム突撃砲が内蔵されており、高い連射性や威力を持つ他、砲口からはビームスパイクを展開する機能まで備えており、オールレンジ攻撃によってビームを広範囲にばら撒く事が可能。
    ただし、こちらも空間認識能力を必要とするドラグーンシステムの一種でもあり、加えてキラをパイロットと想定した改良が施されている為、他のパイロットでは使いこなせない。

※ちなみに、レール砲は合わせ目を逆利用して、仮面ライダークロノスの腰のローブを、塗装でそれっぽく再現してみました。

クロノスチェーンソーガン
本機の専用武装であり、先端にはビーム砲2門を装備され、銃の先端部には緑色の実体刃チェーンソーが組み込まれており、銃剣のように扱う事で接近戦にも対応できる。
クロノスチェーンソーガンのグリップは、銃身の左右側面に取り付ける仕組みになっている為、右手持ちだけでなく、グリップを左手持ちに付け替える事が可能。
ビーム砲は、1門だけでもラミネート装甲にもダメージを与えるほどの高い威力を誇る。
実体刃チェーンソーは、実体兵器ではあるが、DG細胞から得られる力によって、表面は見えないビームサーベルを纏った状態になっており、高い破壊力を発揮し、ビームサーベルと「斬り結ぶ」こともできる。
チェーンソーの特性上、極端に高い攻撃力と耐久性を持つ物でなければ、剣といった相手の武装を鍔迫り合いにならずに一方的に切断してしまう事も可能。
※こちらは、コトブキヤのチェーンソーを塗装して使用しました。

これだけでも高いスペックを誇る本機だが、その真骨頂は以下の特殊能力である。

• 時間停止能力
  DG細胞の力で獲得した特殊能力であり、その名の通り、時を強制的に停止させ、自分の任意のタイミングで再び動かす。
  この能力には、相対性理論や物理法則を無視する性質までも併せ持つ為、時間が停止している間は、本機及びそのパイロットだけが自由に行動でき、無防備な者を一方的に攻撃できる。
  停止中に攻撃された相手は、攻撃が当たった瞬間だけ時間が動くため、時間停止中は「本機も敵にダメージを与えられない」と言う欠点は無い。
  この時間停止の発動には、膨大なエネルギーを消費する為、時間停止の制限時間は最大60分となっている。60分が経過すると、停止している時間が強制的に再び動き出す。
  有効範囲は、銀河全体の星々にも及ぶほどである。ただし、流石に異世界にまでは干渉できない。
  この時間停止は、アルティメット細胞やDG細胞を使用したMSにも有効だが、特殊能力への耐性を持つMSや細胞の力自体が強すぎる為に能力や機能を無効化できないMSは時間停止の影響を受けない。

戦闘能力について
時間停止能力や自己強化機能など、長期戦を優位に進める圧倒的なスペックは、フォースインパルスガンダムエクストリーム、ハーデスインパルスガンダム黄泉冥王などのような最強クラスのMSには及ばないものの、それでも強化前のストライクフリーダムガンダムを遥かに凌駕する戦闘能力を誇る。