アルケインガンダムエレキフロッグ

機体名:アルケインガンダムエレキフロッグ
全高:18.3m
重量:19.7t

東京西部に位置する完全独立教育研究機関「学園都市」が、北米の大陸国家「アメリア軍」が開発していた「G-アルケイン」の設計データを基に、DG細胞などの最新技術を注ぎ込んで、完成させた超高性能MS。
略称は、アルケインEF。

性能
DG細胞を使用した機体でありながら、「本機がダメージを受けると、そのパイロットにもダメージが伝わる」というDG細胞特有の欠点は解消されている。

• アンリミテッドエンジン
  本機の動力源として搭載されている永久機関だが、エネルギー生産量はインパルスガンダムと同等かそれ以下とかなり低い。
• 機動力・飛行能力
  G-アルケイン特有の変形機構は廃止されているが、機動力と運動性は高く、回避性能にも優れている他、大気圏飛行も可能となっている。
  ただし、飛行速度はフォースインパルスガンダムには及ばない。
• 防御力・耐久性
  本体装甲はルナチタニウム合金が用いられている為、耐久性が高く、高出力ビーム兵器やレールガンの直撃すら物ともしない。
  また、後述のデビルリキッドを纏う事で、陽電子砲すら耐えるほどの防御力を発揮する。

武装
詳しくは後述。

• 機関砲
  頭部に2門内蔵されている。
• ビームサーベル
  両肩に1基ずつ、計2基マウントされている。
• ビームワイヤー
  両腕部に1基ずつの計2基内蔵されている。
• ジャッジメントライフル
  主兵装となる大型キャノン。
  • ジャッジメントソード
    ライフルのグリップを移動させる事で、格闘兵装として扱える。

ジャッジメントライフル
銃身が長く、本機の全高を超えるサイズの大型ライフル。後述するジャッジメントソードにも変形する。
広範囲への拡散発射に特化したビームライフルと、遠距離からの精密射撃に特化したレールガンの2種類を切り替えて発射する事が可能。
どちらも、PS装甲やナノラミネートアーマーを一撃で粉砕する威力を有している。
また、ライフル自体に、超高出力ジェネレーターを内蔵している為、少ない電力消費のまま、高火力と破壊力を実現する事に成功している。

ジャッジメントソード
ジャッジメントライフルのグリップを移動させる事で、大型の格闘兵装として使用できる。
大型故に、使用時は両手で保持する。ビームの色は緑色。
その威力は凄まじく、ナノラミネートアーマーはおろか、戦艦すらも一撃で斬り刻むほど。
内蔵された超高出力ジェネレーターによって、こちらも電力消費が少なくて済む。

ビームサーベル
計2基をマウントされている。
ビームの色は緑色。
刀身は細身だが、切断力はかなり高く、ナノラミネートアーマーにもダメージを与えられるほど。

ビームワイヤー
前腕部に装備されており、使用時は表面に高出力ビームを纏い、敵の装甲を熔断する事ができる。
ビームを出力せずとも、鞭のようにしなる為、様々な使い方が出来る。
不使用時はリール状のユニットに巻き取られて収納されている。

特殊能力・最大の特徴
他にも本機は、以下のような強力かつ多彩な機能と能力を備えている。

• シャイニングオペレーター
  本機に搭載された超高速演算装置。
  視覚情報等から相手の一挙一動を常にラーニングし、次に取る行動を予測して瞬時に約25000通り程の対処パターンを選出すると同時に、約0.001秒という速度で最適解の対処パターンを導き出すという能力であり、半ば未来予知じみたとてつもない演算能力を誇る。
  ただし、亜光速レベルの速度で動けるMSなど、逆に本機の演算能力を上回るスピードで動く相手には相性が悪い。
• デビルリキッド
  元々は金属細胞だったDG細胞を液状化させ、安定性と強力なパワーを両立した特殊な液体金属であり、本機はこのデビルリキッドを大量生成できる。
  生成されたデビルリキッドを遠隔操作する事によって、本機の周囲に纏ったり、変幻自在に漂わせる事も可能。
  バリアのような盾にもなり、敵をズタズタに斬り刻む剣や敵を図太く串刺しにする槍にもなり、遠距離から攻撃やオールレンジ攻撃の代わりにもなる、汎用性の高い恐ろしい攻防能力である。
• 電撃発生能力
  本機に内蔵された超高出力の発電装置「エレクトロザッパー」によって、その名の通り電撃による攻撃を可能にする。
  電撃の威力自体は、出力は10億ボルトにも達し、通常装甲はおろか、PS装甲やナノラミネートアーマーをも傷付ける事ができる。また、副次的効果ではあるが、内部のパイロットにもダメージを与える事ができる。
  ただし、完全無敵の盾であるハイパーインパルスシールドや絶対防御能力を持つムテキインパルスガンダムに対しては、パイロットにダメージを与える事すら出来ない。
  電撃は、本機全体から放出する広範囲攻撃と、片手から放出する収束攻撃の2つのパターンがある。
  広範囲攻撃は、敵機への威嚇・牽制やミサイル迎撃、対人戦に用いられる。
  収束攻撃は、ビーム兵器やバズーカなど破壊力の高い射撃兵器の代用として扱われる。
• 磁力操作能力
  上記の電撃発生能力を応用して、周囲の鉄を含む金属、さらには地中の砂鉄をも自在に動かす。
  そのため、盾のように組み固めて相手の攻撃を防御したり、建材や瓦礫を集めて足場を作成したり、鉄筋や鉄骨などを使用した構造物の壁を自由に歩いたり、塵を整形して自分に似せたデコイを作ったりするなど、幅広い応用が利く。
  さらに、砂鉄を操作する性質上、表面を振動させて物体を切断して形状や長さが変化する「砂鉄の剣」や、津波のように地表を呑み込ませたり、竜巻のように突き上げたりするなどの攻撃も可能。
• メタルフロッグ製造機能
  生成したデビルリキッドを変化させて、後述の黄緑色のカエル型の車両型マシン「メタルフロッグ」を大量に製造する。

メタルフロッグ
生成したデビルリキッドを変化させる事で大量製造される黄緑色のカエル型の車両型マシン。
本機からの遠隔操作によって稼働する。
メタルフロッグ単体では、防御力は並の装甲と変わらないが、運動性と機動力は極めて高く、変幻自在かつ縦横無尽に飛び回る事ができ、接触部分から対象に侵食する事で分子レベルでの脆化現象を引き起こして分解する能力を持つ。
そして、遠隔操作される何千体に及ぶメタルフロッグは大群を形成し、攻撃や防御を行う。
メタルフロッグの大群が殺到すれば、その対象の敵は、蝗害の如くPS装甲だろうとナノラミネートアーマーだろうと削り取られ、食らい尽くされてしまう。
そして空中で集合すれば、それは矛にも盾にもなる、デビルリキッドと変わらない危険な代物となる。
これを完璧に防げるMSは、完全無敵のシールドを保持するフォースインパルスガンダムエクストリームや絶対防御能力を持つムテキインパルスガンダムぐらいである。
欠点としては、質量が大きすぎると簡単には削り取れない点であり、戦艦やコロニーなどの大型建造物の破壊には不向きである(勿論、出来ない訳ではないが…)。

※こちらは、「機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ」のモビルワーカーを改造、塗装しました。

欠点
以上のように強大な力を秘めているが、代償として、パイロットの脳や肉体は搭乗した途端に一瞬でDG細胞に蝕まれてしまい、肉体は破壊衝動の赴くままに戦う暴走状態に陥ってしまう。
暴走状態では、余分な思考や感情の一切を廃して顎・首・鳩尾といった急所ばかりを狙うようになり、敵味方区別なく生身の人間にさえ襲いかかり目に映る全てを破壊しようとする戦闘マシーンと化し、シャイニングオペレーター、メタルフロッグ、電撃発生能力などの機能や能力を躊躇なく正確に使用してくる。
戦闘中は、終始無言で唸り声を上げる事もなく、基本的に頭部は下に向けており、相手の攻撃を受けてもほぼ無反応で、人間が操縦しているとは思えない程の無機質さを漂わせる。
それでいて、パイロットの自我だけは強制的な形でそのまま保たれており、自分が暴走しているのを自分の意志で止められぬ様子を見せられる。さらには、肉体を蝕むDG細胞の影響によって、パイロットも徐々に生命力を削り取られていき、下手をすれば死に至る危険性も孕んでいる。
つまりパイロットは「自分の意思に反して攻撃してしまう様を見せつけられ、DG細胞に徐々に蝕まれ、恐怖と罪悪感に呑まれながら死を待つしかない」という恐ろしい事態に陥る。

パイロットとなる御坂美琴については、DG細胞との適合率が100%であり、精神・肉体的にも高いレベルである為、これらの危険性を完全に克服しており、死の危険を克服した結果として、総合的な戦闘能力は、デスティニーインパルスガンダムと同等かそれを僅かに上回るほどに高められている。
ただし、適合率100%であっても、戦闘中に意識を失うと、その途端に暴走状態になってしまい、パイロットの意識が戻らないと暴走状態が解除されないという欠点がある。その場合、DG細胞を中和するなど、別の手段で暴走を止める必要がある。

※今回の独自設定も、御坂美琴本人の能力を反映させた特殊なものにしてみました。

加えて、科学系と虫のモチーフとして、「仮面ライダーゼロワン」に登場する強化フォームのシャイニングホッパーとメタルクラスタホッパーの強力な能力の設定も、長所として取り入れてみました。