ストライクフリーダムガンダム弐式(オリジナルver)

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遂に、HGCEマイティーストライクフリーダムガンダムが届きました。
そして今回、無事にストライクフリーダムガンダム弐式の再現に成功しました
その上で、今回もストーリーをメインとしたオリジナル設定を取り入れて、ご紹介いたします。

機体名:ストライクフリーダムガンダム弐式(にしき)全高:18.88m重量:82.09tオーブ連合首長国のアカツキ島秘密ドック内で保管されていたストライクフリーダムガンダムを、モルゲンレーテ社のエリカ・シモンズらの手により最新技術で近代化改修を施した機体である。※IF版では、フリーダム強奪事件は起きておらず、この改修も黄泉冥王によって大破させられた事がキッカケとなっている為、劇場版に比べて改修した時系列は幾分か早めになっている。パイロットは何と、キラ・ヤマト、シン・アスカ、アスラン・ザラの3人がそれぞれ搭乗している(いずれもIF版であり、当然ながらメインはキラで、シンとアスランは一時的に搭乗)。※劇場版ではアスラン・ザラが搭乗していたが、オリジナル版では、とある目的の為にシンとアスランが搭乗。序盤はシンがメインシートに座って操縦し、途中からはサブシートに座るアスランに操縦権を譲渡している。IF版のオリジナルストーリー※今回、かなり長文になりますので、面倒であれば、飛ばしていただいても構いません。原作では「アスランがキラをぶん殴って本音を吐き出させる」展開でしたが、あまりにも一方的な「キラが何も出来ずに殴られる」という展開は不服であった(アスランは1発ぐらいは喰らって欲しかった)ので、今回のオリジナルストーリーではシン(IF版)がキラの心を動かす展開にしてみました。劇場版同様に、ラクス・クラインをファウンデーションに拉致され、窮地に陥るコンパス一同。シンとアスランの活躍によって、どうにかキラたちは命を繋ぎ止める。そしてアスランによって、彼らはファウンデーション王国の女王アウラとブラックナイツの正体、その陰謀を知る事となる。アスラン「これは推測だが、アコードたちは俺たちの心が読める。恐らく、人の精神にまで影響を及ぼす事ができるんだろう。」マリュー「それでキラ君が暴走を?!」シン「だが、キラさんは一度思い留まった。その時、キラさんは「ミケールがいるから、シンも探して欲しい」と俺に言って、自らの動きを止めた。でもその直後、キラさんが何故か苦しみ出して……」アスラン「何者かに操られた……という訳か。」シン「まずは、これを見てくれ。」シンはとあるビデオレコーダーをモニターに繋げた。メイリン「アナログ式のビデオレコーダー?」シン「古い技術だが、おかげで悟られずに済んだ。」実はシンは出撃前、キラに内緒でライジングフリーダムのコックピットにアナログビデオレコーダーを内蔵しており、核爆発に巻き込まれる直前にレコーダーも無事に回収した事で、ファウンデーションによるNJダズラーを掻い潜って「キラへの精神汚染の痕跡」という映像は残していた。その映像に映っていたのは、確かにキラがミケールを発見した旨を伝える映像。だが、時点でキラは自ら動こうとせず、シンに確認を促していた。しかし、数分後にキラが突如として苦しみ始め、その直後にキラは協定違反を始め出したのだ。マリュー「キラ君が苦しんでいる?」アスラン「キラ、何があったんだ?」キラ「ごめん、僕も詳しくは覚えていない。でも、シンにミケールを探すように指示した後、何故か頭痛に襲われて、そのまま意識を失って…………目が覚めたら、ラクスが攻撃を許可すると言って………」シン「だとすれば、キラさんは精神崩壊させられて、肉体を無理矢理操られたんだ。だから「協定違反を自らの意思で犯した」と言うには、明らかに不自然過ぎる。」アスラン「この映像をカガリに提出してくれたお陰で、キラの協定違反に「何者かに操られた」という可能性が浮上した。」さらにこの映像は、核爆発が起こった直後に紛れて、カガリに送っていた(このタイミングでNJダズラーが解除されていたため)。アスラン「だが、依然として状況は最悪だ。コンパスは活動凍結、大西洋連邦もプラントもコンパスから離脱。それに情報によると、プラントでは現在軍によるクーデターが発生している。詳細は分からないが、議長以下評議会メンバーとの連絡が取れていない。」シン「議長たちの無事だ。クーデターについては、一応手は打っておいた。でも、逃げるのを手伝っただけだ。」ヒルダ「私たちも現状動きようがない。シン単独ならまだしも、MSも艦も無いしな。」マリュー「つまり、ここにいる私たちはみんな死人も同然ってことね?」アスラン「………ラクスを救出しよう。それしか方法が無い。この状況を打開しプラントを止めるには、彼女の言葉がいる。」ラクスの救出に動こうとするコンパス一同だが、キラ「無駄だよ…どうせ同じだ、僕らが何をやっても……」アスラン「キラ…」自暴自棄になるキラ。キラ「結局また繰り返しだ。あんなに苦しんで、迷って、戦って、戦って…戦って、戦って!」ジガドによって精神崩壊させられ、さらに最愛のラクスに見捨てられたと思い込んだキラは、既に心が折れてしまい、もはや幼児退行を起こしかねないほど精神が壊れてしまったのだ。キラ「僕じゃ駄目なんだ!ラクスの望むものを何一つあげられない!平和どころか、彼女を笑わせることも出来ない!僕には幸せにできない!だから……彼女は僕を裏切ったんだ!」そんなキラに、アスランの拳が炸裂…………する前に、シンはそれを受け止めていた。シン「アンタがキラさんを殴っても、何も変わらない。」アスラン「放せ!キラも、下らない泣き言を止めろ!自分が自分がばっかりで彼女の事なんか考えてない!!大体、自分1人が戦っているつもりか、お前は!!!」キラ「仕方ないだろ、君らが弱いから………」アスラン「ふざけるな!それで1人で背負った気になって、思い通りにならないと放り投げるのか?大したヒーローだな!!」キラ「ちが……」その時、キラは突然倒れかけた。アスラン「キラ?!」メイリン「キラさん?!」マリュー「キラ君?!」キラ「だ、大丈夫です……」シン「無理はするな。」シンは、キラを支える。シン「さっきの精神汚染によって、肉体にも影響が出ているようだ。」キラ「でも、僕は………僕がやらなきゃ、駄目なんだ…………嫌だけど、必死で……!!」アスラン「何で言わない!誰かに頼まない!!お前1人に何が出来る!!!」アスランはそんなキラに苛立ち、再び殴ろうとするが、シンに止められる。シン「そうやってアンタたちは、またキラさんに1人世界を背負わせて、無理矢理戦わせるのか?」アスラン「何だと?!」シン「キラさんの言う通りだな?アンタらは、弱い。力だけでなく、キラさんに「自分に頼れ」とか、そう言う勇気すらも無いぐらいに……」アスラン「ふざけるな!!!」激昂するアスランの拳は、そのままシンの顔面に炸裂させる。アスラン「何が弱いだ?!俺たちが頼れと言うまで待つのか?それこそ甘ったれだろ!!」しかし、シン「……全然効かんな、お前の拳は!」アスラン「何?!」シンは微動だにしなかった。シン「そんなお前の言葉も拳も、何にも説得力も無い!!!」アスラン「うわぁぁぁっ!!」シンは、逆にアスランを殴り倒す。その勢いで、アスランは床に転がり倒れる。シン「甘ったれだと?アンタたちこそふざけるな!甘ったれはアンタらだろ!キラさんは、世界を背負った気になっていたんじゃない。お前らがキラさん1人に背負わせ続けたんだろ?!キラさんが誰にも頼れなくなったのは、俺やアンタらの責任だろ!!」マリュー「私たちの……」ノイマン「責任?」アスラン「シン、ふざけるな!」アスランは殴り返そうとするが、それをヒルダが止める。ヒルダ「落ち着け、アスラン。」アスラン「ヒルダさん?」ヒルダ「………多分、そのままだったら、私が何発かお見舞いしてた。」ヒルダの隻眼は本気に近い殺気が垣間見え、アスランとメイリンは寒気を感じて黙り込む一方で、シンは全く怯まない。ヒルダ「………けど、シンの言う通りだ。結局は私もアイツに1人で背負わせてたし、ぶん殴れる立場じゃない。」意外にも、ヒルダも先ほどのシンの言葉には思うところがあったようだ。ヒルダ「シン、話の続きを聞かせてくれ。」シン「あぁ。キラさんは今回の事といい、いつも戦いを1人で抱えて背負い込む…………いや、そもそも前から戦いに巻き込まれ、自分しか戦える人間が居ない状況。アンタらは心当たりがあるか?」シンの指摘に、マリューの表情が曇る。ノイマン「なるほどな……」マリュー「もしかして、連邦軍時代のアークエンジェルの事………その頃のキラ君を知ってるのかしら?」どうやら、心当たりはあったようだ。シン「あぁ。アークエンジェル時代の事は、キラさんの友人だった人に聞き回った。」キラ「え……、サイとミリに?」なんと、シンはアークエンジェルでのキラの活躍、その後の話などを、彼の友人であるサイとミリアリアなどに聞き回っていたのだ。シン「アークエンジェル時代の戦い、そしてキラさんにも救えなかった人がいた事実を、アスハから少しだけ聞いた。そして、キラさんの友達だった人たちを片っ端から探し出して、聞き込みをしてきた。」キラ「……そこまで調べてたんだ。」シン「えぇ。フレイ・アルスターの件と言い、他にも色々聞いた。それと、コロニーメンデルでのスーパーコーディネーターとかいう話も。」キラ「………フレイの事も………聞いてきたんだ………」シン「そう考えれば、キラさんが俺たちを「弱い」と言う理由も説明がつく。この事は後から話すつもりだったし、キラさんに怒られるのも殴られるのも、とっくに覚悟してる。」キラ「………凄いな、シンは。」マリュー「キラ君の事、ずっと考えてたのね…」ヒルダ「坊主。そこまで調べた上で、アイツと向き合ってたのか……」アスラン「それで、俺たちがキラ1人に背負わせてたと?」シン「もちろん過去自体は、あくまでキッカケに過ぎない。でも、俺やアンタたちは、キラさんに何が話でもしたか?問いかけたり、誰かに任せてみろとか、言ったりしたか?」アスラン「そ、それは……」マリュー「……確かに話を全然してないわね。」ヒルダ「私も、何だかんだ任せ切りだったからな。」シン「キラさんが抱え込みがちなのは、俺でなくとも、アスランもアンタらもそうなる事は分かってたはず。なのに、何で何もしない?」アスラン「……」シン「まあ、アスランはファウンデーションの悪事を暴く為に離れてた訳だし、みんなも世界を平和にする為、キラさんを蔑ろにしてた訳では無いし、俺もアンタらの今までの頑張りとか自体を咎める気はない。現に、アスランのお陰でアイツらの悪事も分かったしな。」アスラン「シン……」シン「そして俺も俺で、キラさんやラクスさんと話す機会を上手く作ったけど、そこまで心を開くには至らなかった……」ヒルダ「だからシンも、自分に責任があるって、言ってたんだな。けど、どうするんだ?隊長には、アンタからどうやって話すんだ?」シン「今から俺が、キラさんに問いかける。アスラン、人をぶん殴るだけの荒療治では、キラさんの心には響かないし、何も変えられない。」アスラン「………では、俺に殴るなと?」シン「当たり前だ。そして逆に、自分の事を話すのは、それこそ誰しもが行える当たり前の事じゃない。他者が心を開くには、自分から歩み寄り、寄り添う事だ。踏み込むのも、自分が傷つく覚悟が無ければダメだ。」アスラン「なら、どうする気だ?」シン「……とにかく、アンタらは黙って見ていろ。」そういうと、シンはキラの方にに向き直る。シン「キラさん。貴方は、俺たちの事を弱いと思っているんでしょう?」シンは、キラに落ち着かせるように問いかける。キラ「うん……」シン「でも、それは俺たちを見下しているからですか?」キラ「いや、それは……」シン「そうですよね。今のキラさんの言葉は、とても俺たちを見下すような言葉じゃない。誰よりも強い力を持つ自分が矢面に立たなければ、守る術を持たない仲間はみんな死んでしまう。だから1人で戦い、世界も1人で背負うしか無かった。違いますか?」シンの優しい問いかけに、キラも心を開くかのように話し始める。キラ「………うん。ずっと、そう思ってた。強い力を持つ僕が行かなきゃ、ラクスもみんなも、力が無い人は、あっという間に戦火に焼かれる。」シン「………キラさんに何度も勝ってきた俺の事も、「守るべき弱い人間」って見てくれてたんですか?」キラ「……さっき、君に弱いと言ってしまったけど、これは撤回しなきゃいけない。ごめん、君は僕なんかより遥かに強い。僕も何度も君に倒された事があるから、それは分かってる。でも、僕はシンたちにも無理させたくなかった………」シン「どうして?」キラ「シン。君に頼る事は、あまりに虫が良すぎると思ったんだ。」シン「俺たちに拷問してきたオーブ上層部の事か?」キラ「オーブの上層部は、君たちを傷つけた。カガリに罪はないけれど、その責任は僕にもある。」アスラン「キラ……」キラ「今のシンは、オーブを許し、僕たちに償う機会を与えてくれている。僕もまた、君たちに散々酷い事をしてきたオーブの1人で、まだ何も出来てない。それでもシンは、世界を平和にしようと、僕に何度も「俺に頼って下さい」と言ってくれた。僕は嬉しかった……」シン「キラさん……」キラ「でも、これ以上シンに頼れば、いつかはまた君も傷つく!!それだと、君の信頼を踏み躙ったオーブの連中と同じだ!!それに、君が仲間を友達だと言ったように、僕にとって君も大切な仲間だ!!!これ以上仲間を失いたくない!!!だから僕は、シンの力に頼らず………」シン「嫌でも、自分の力でやらなければと………そう考えてたんですね。」キラ「今回だって、シンもみんなも巻き込んでしまった!シンも、多分ラクスを恨むと思う!!復讐を考えてもおかしくないし、僕がそれを止める資格があるのか、それも分からない!!!だけど、それでも僕だって、ラクスを信じたい!!!ラクスが裏切っていないって、僕も信じたい!!!」シン「キラさん。」キラ「でも、でも……何が正しいのか、やっぱり分からない……」そして、遂にキラから本心が溢れる。キラ「ラクスに会いたい………!ラクス…………ただ隣で笑っていて欲しいだけなのに、もう僕には、どうしたら良いのか分からない……!!!」己の力不足でフレイを失ったとき以来、人前で見せなかった涙を流しながら。シン「ラクスさんも、似た事を言ってましたよ。」キラ「えっ?」シン「キラは平和で笑って過ごして欲しい………僅かに得たラクスさんとの会話の機会で、ラクスさんは俺にそう言った。俺がキラさんの過去を調べたと聞いたら、怒るどころか、キラに寄り添ってくれてありがとう………と言ったんだ。」キラ「ラクスが…?」シン「………アークエンジェル時代のいざこざも、コロニーメンデルの件もフレイ・アルスターたちの事も、キラさんが1人で背負い込む必要はない!!俺やアスラン、そして他の仲間もいるんだ!!!」マリュー「シン君……」シン「さてと、俺も失礼を承知で、色々と言わせてもらうか……!」キラ「シン?」シン「キラさん!俺に頼る事を「虫が良い」と言ったけど、そんな事を気にする必要もない!もちろん、オーブが俺たちや国民を見捨てるような真似をしたら、俺がいつでも復讐してやる!!アンタだろうがラクス・クラインだろうが、容赦なく報復してやるさ!!!さっきみたいにファウンデーションに操られたり、アンタ自身がどうしても止めて欲しいのなら、ぶん殴ってでも、討ってでも止めてやる!!!」キラ「シン……!」シン「でも、俺はキラさんを信じる!キラさんは1人じゃない!!俺も、人も、世界も、1人では何も変わらない!!!でも、誰かに頼ったり、誰かと一緒に支え合う事で、初めて生きていけるんだ!!!かつて俺が憎んだオーブですら、償う意思を示し続ける為に、今も協力して生きている!!!これもまたアスハの綺麗事だろうが、これはオーブを憎んできた俺でも言える!!!」シンは、オーブ上層部メンバーによる拷問によって、酷い仕打ちを受け続けた。だが、その時に周りの仲間は、シンをいつも救ってくれた。リベンジャーズという組織の長となった後も、仲間たちと共に生きてきたシンだからこそ、言える台詞でもあった。シン「もし償い方が分からないとか、何をすべきか分からないんだったら、俺にも遠慮せずに頼れ!俺だって、アンタ自身が償いたいなら、喜んで協力してやる!!だから、1人で罪悪感に飲まれるな!!キラ・ヤマト!!!」ヒルダ「坊主……」シンの激励は、キラの心を動かすのに十分だった。シン「さて、俺のキラさんに対する失礼な発言は以上です。」キラ「…………くすっ、ありがとう。シン……。」アスラン「キラが笑った……?!」ただ、その後のシンの台詞は、周りをさらに驚愕させたが……。シン「まあ、それは別として、俺はラクス・クラインに復讐するつもりだ。俺もキラさんたちも、あの人のせいで迷惑を被ったからな。」マリュー「ふ、復讐?!」メイリン「シン?!」アスラン「ふざけるな!そんな事はさせ……」シン「ラクスさんはどう思っている?」アスラン「えっ?」シンの唐突なラクスへの復讐宣言に、当然ながら激怒するアスラン。ただ、キラとヒルダは、その真意をすぐに理解出来たようだ。シン「ラクスさんは、通信妨害が起きる前………キラさんを止める指示を出した時、俺にもこう言った。「キラさんを助けてくれ」と……」キラ「そう……言ってたの?」マリュー「えぇ、確かに言っていたわ。」ヒルダ「私も少し聞いてたよ。ってことは、坊主の復讐って、まさか……」キラ「……確かにシンらしい復讐だね。最後まで、詳しく聞かせて欲しいな。」シン「………謝りたい。ラクスさんは、そう思っているんじゃないか?俺が知るラクス・クラインという女は、仮に他者を裏切ったとしても、罪悪感を覚え、誠意を示す。少なくとも、本気で俺たちも含めて、世界を平和にしようとする人だ。そうだろ、アスラン?」アスラン「そうだな…………まあ、しばらく合わない内にラクスは随分変わったんだな?こうしてやらないと幸せになれないと、できないとダメとか、俺の知ってるラクスはそんな事言わなかった。」シン「ふん………お前はお前で、元カノマウントとはな。」マリューとヒルダとシモンズ主任は、アスランの顔を見るが、アスランが振り向くと、すぐに気まずそうにそっぽを向く。しかしシンだけは、全く狼狽えずにアスランに皮肉を呟く。キラ「シンの言ってた通り……ラクスは、世界が平和になるように望んでた。」マリュー「でも、誰かに平和をぽんとプレゼントしてもらおうと思った訳じゃないでしょう?」シン「………人は、決して1人で強くなれる訳ではない。そして俺も例外ではない。禁断の力を得ただけで、そもそもは周りと変わらない弱い人間だ。その力も、誰かに無理矢理与えられたものだ。でも、俺は仲間や友達を大切に生きてきた。1人ではなく、そうやって強くなれた。世界の平和も、ナチュラルとコーディネーターの共存も、そうやって紡ぐものだと思うけどな。」アスラン「ラクスは、そこへ向かって共に歩む相手を望んでいたんじゃないのか?一歩一歩、例え小さくとも……」キラ「今もそう思ってるかな、ラクスは……」シン「ラクスさんに会って、直接聞いてみませんか?良ければ、俺の復讐に協力しませんか?」アスラン「お前、まだ復讐復讐って………まさかシン、お前の目的はまさか?!」ヒルダ「いや、今更気付いたの?」メイリン「えっと、どういうことですか?ラクスに復讐するとか言ってたのって、ぶん殴ったり、暴言吐くとかじゃないんですよね……」キラ「それだったら、僕は全力でシンを止めてますよ。でも、シンの狙いは違う。」アスラン「ラクスを救う為の方便か?」シン「方便?復讐という目的に嘘はない。だが、ラクス・クラインに償わせる為にも、彼女の救出は最優先だ。」ヒルダ「坊主の目的は、ラクス様の意思を確認する事なんだろ?それで、ラクス様を隊長と再会させて、謝罪の意思を聞く。それがお前にとっての復讐なんだろ?」シン「そうだ。本心の償いとは、本人の意思で行ってこそ、意味があるからな。」アスラン「………償わせる為の救出か?もしラクスが謝らないとすれば、キラもシンもどうしてた?」シン「もしラクスさんが謝罪を聞けなければ、公の場でキラさんの無実を吐かせて、彼女には嫌でも頭を下げさせる。もちろん、彼女1人だけではない。俺も、向き合う時間が取れなかった事、そしてキラさんとの時間を奪ってしまった事も、全部洗いざらい話す。」アスラン「お前も逃げずに向き合うってのか?」キラ「シンが無理に頭を下げる必要はないよ。僕は、ラクスと一緒に頭を下げるよ。シンにも、世間にも、ちゃんと謝らなくちゃいけない。」シン「でも、ラクス・クラインという女は、それを放棄する人間じゃない。多分、罪悪感を強く持っているはずだ。だから…………まずはラクスさんに一度叱って、ラクスさん自身の意思で、まずはキラさんに謝罪してもらって、彼女の罪悪感を全部清算させる。そうすれば、キラさんとラクスさんに笑顔が戻る。」キラ「それがラクスへの復讐なんだね………」シン「キラさんはどうしますか?勿論、俺からは参戦を強制しません。けど、キラさんとラクスさん、俺はお似合いだと思いますよ?遺伝子とか、相性とかじゃなくて、お互いを愛し合い、信頼し会う。そういうお互いを思い合う信頼は、他人を無視したオルフェなんかよりも、ずっと素晴らしいものだと思う……」ヒルダ「ったく……ラクス様に復讐するって聞いただけで、私も一瞬ぶん殴りたくなりそうだったけど、要するに「一緒に助けに行く」って事だろ?」シン「そう受け取ってもらって構わない。あとは、キラさん次第だがな……」アスラン「だったら、行こうキラ。ラクスを助けよう、俺たちで!もちろん、シンに賛同したい訳では無いが、言葉にしないと伝えられない事もあるから!」キラ「………うん!」アスランは手を差し伸べ、キラはその手を握る。シン「それと、キラさん。」キラ「シン?」シン「すいません。アスランごときは良いとして、キラさんには失礼な事ばかり言ってしまいました。偉そうな事を言ったり、キラさんの過去を勝手に調べたり、ラクスさんと勝手に話をしたり……」アスラン「ごときとは何だ……失礼な奴め。」キラ「いいや、僕から礼を言いたい。本当にありがとう……!」シン「キラさん?」キラ「僕やラクスを何度も気に掛けてくれたり、気まずいはずなのに、サイやミリにわざわざ僕の事を聞いてくれたり、今だってこうやって僕を助けてくれて………」シン「あ、そうだ……それともう一つ、ラクス・クラインを遥かに凌ぐ巨悪を粛清しなきゃいけないな。」キラ「粛清?」アスラン「ファウンデーションをか?」シン「あぁ。あのファウンデーションの連中は、議長のデスティニープランに泥を塗った。アコードという支配階層、それによる選民思想。もはやナチュラルとコーディネーターの共存どころか、自分たちだけが富む独裁社会に他ならない!」キラ「シン……」アスラン「な、なるほどな……」シン「デュランダル議長は、確かにアコードの開発者だっただろう。でも、デスティニープランには組み込まなかった。それは、ファウンデーションのそういう思想が、デスティニープランを壊してしまうと思ったからじゃないのか?そして議長は、本気でナチュラルとコーディネーターの共存できる社会を作ろうとしていた。俺は、デスティニープランが潰えた後も、議長の信じたその理念を信じている!」キラ「………議長のデスティニープラン、僕は確かに否定した。でも、シンの言う通りだ。議長も、ナチュラルとコーディネーターの共存、そして平等で幸福な世界を作ろうとしていた。じゃなきゃ、僕もこんなに迷わない。」アスラン「まあ、俺も脱走して、議長と対立はしたが、その点に関してはシンに全面的に同意するよ。」シン「珍しく、意見が一致したな。」アスラン「あぁ、そうだな。」シン「俺は、デュランダル議長を踏み躙ったファウンデーションを許さない!アイツらの語る偽りのデスティニープランを破壊し、議長の望んだデスティニープランの本来のあり方を守ってみせる!!そしてファウンデーションに……レクイエムに、これ以上国を焼かせない!!アスランやアスハたちが示す、俺たちに償おうとするオーブの確固たる意思を守り抜く為にも!!!」アスラン「………ここまで聞いたら、俺も反対出来ないな。」シン「ふん………今こそ、リベンジャーズの復活の狼煙を上げる時だ!!!」キラ「シン……いや、シン・アスカ様。」ヒルダ「え、何で敬語?」アスラン「部下ではなく、リベンジャーズの王に話すから、キラなりの敬意の払い方なんろうな。」キラ「………リベンジャーズの王である貴方に、改めてお願いしたい。」シン「……何ですか?」キラ「ラクスを………そしてオーブを助けて下さい。僕もラクスに会って、ちゃんと話をしたい。リベンジャーズの力を、そしてみんなの力を、貸してください!」キラは、シンを含む全員に対して、頭を下げた。シン「………キラ・ヤマト。その純粋な願いを、リベンジャーズは必ず叶える!!そして、キラさん。一緒に行きましょう!!!」キラ「うん!!!」愛する人のため、守りたい世界のために、苦しんで、迷って、それでも戦ってきたキラだったが、何も変わらない現実に苦悩し、遂には匙を投げてしまった。しかし、そこにはただ「ラクスに会いたい」という自分の願いを受け入れ、それだけの為に力を貸してくれる仲間達がいた。キラの戦いに、無駄な事など一つも無かったのだ。さらに、かつてはオーブに裏切られ、復讐者たちの王として戦ったシンもまた、キラの優しさに触れて仲間になった。そして、自分を助けた議長の信念を守る為、一度は表舞台から姿を消した組織「リベンジャーズ」を復活させ、復讐に動き始めた。その復讐とは、策略に嵌められたラクスの罪悪感を「キラに謝罪させる」事で拭い去ってお互いの愛と信頼が本物であると証明すること、デュランダル議長が目指した「誰もが平等で幸福に生きられる世界」というデスティニープランの本来のあり方を守ることであった。特にラクスに対する「生きて償わせて、罪悪感を取り除く」という復讐は、ただ過去に囚われたものなく、仲間を過去から前に進ませる為、そしてキラとラクスの幸せを見届ける為、シンなりの計らいでもあった。その後、シンとアスランは、とある目的の為に、本機をキラから一時的に託される事となる。

機体名:ストライクフリーダムガンダム弐式(にしき)
全高:18.88m
重量:82.09t

オーブ連合首長国のアカツキ島秘密ドック内で保管されていたストライクフリーダムガンダムを、モルゲンレーテ社のエリカ・シモンズらの手により最新技術で近代化改修を施した機体である。
※IF版では、フリーダム強奪事件は起きておらず、この改修も黄泉冥王によって大破させられた事がキッカケとなっている為、劇場版に比べて改修した時系列は幾分か早めになっている。

パイロットは何と、キラ・ヤマト、シン・アスカ、アスラン・ザラの3人がそれぞれ搭乗している(いずれもIF版であり、当然ながらメインはキラで、シンとアスランは一時的に搭乗)。
※劇場版ではアスラン・ザラが搭乗していたが、オリジナル版では、とある目的の為にシンとアスランが搭乗。序盤はシンがメインシートに座って操縦し、途中からはサブシートに座るアスランに操縦権を譲渡している。

IF版のオリジナルストーリー

※今回、かなり長文になりますので、面倒であれば、飛ばしていただいても構いません。原作では「アスランがキラをぶん殴って本音を吐き出させる」展開でしたが、あまりにも一方的な「キラが何も出来ずに殴られる」という展開は不服であった(アスランは1発ぐらいは喰らって欲しかった)ので、今回のオリジナルストーリーではシン(IF版)がキラの心を動かす展開にしてみました

劇場版同様に、ラクス・クラインをファウンデーションに拉致され、窮地に陥るコンパス一同。
シンとアスランの活躍によって、どうにかキラたちは命を繋ぎ止める。そしてアスランによって、彼らはファウンデーション王国の女王アウラとブラックナイツの正体、その陰謀を知る事となる。
アスラン「これは推測だが、アコードたちは俺たちの心が読める。恐らく、人の精神にまで影響を及ぼす事ができるんだろう。」
マリュー「それでキラ君が暴走を?!」
シン「だが、キラさんは一度思い留まった。その時、キラさんは「ミケールがいるから、シンも探して欲しい」と俺に言って、自らの動きを止めた。でもその直後、キラさんが何故か苦しみ出して……
アスラン「何者かに操られた……という訳か。」
シン「まずは、これを見てくれ。」
シンはとあるビデオレコーダーをモニターに繋げた。
メイリン「アナログ式のビデオレコーダー?」
シン「古い技術だが、おかげで悟られずに済んだ。」
実はシンは出撃前、キラに内緒でライジングフリーダムのコックピットにアナログビデオレコーダーを内蔵しており、核爆発に巻き込まれる直前にレコーダーも無事に回収した事で、ファウンデーションによるNJダズラーを掻い潜って「キラへの精神汚染の痕跡」という映像は残していた。
その映像に映っていたのは、確かにキラがミケールを発見した旨を伝える映像。だが、時点でキラは自ら動こうとせず、シンに確認を促していた。しかし、数分後にキラが突如として苦しみ始め、その直後にキラは協定違反を始め出したのだ。
マリュー「キラ君が苦しんでいる?」
アスラン「キラ、何があったんだ?」
キラ「ごめん、僕も詳しくは覚えていない。でも、シンにミケールを探すように指示した後、何故か頭痛に襲われて、そのまま意識を失って…………目が覚めたら、ラクスが攻撃を許可すると言って………」
シン「だとすれば、キラさんは精神崩壊させられて、肉体を無理矢理操られたんだ。だから「協定違反を自らの意思で犯した」と言うには、明らかに不自然過ぎる。」
アスラン「この映像をカガリに提出してくれたお陰で、キラの協定違反に「何者かに操られた」という可能性が浮上した。」
さらにこの映像は、核爆発が起こった直後に紛れて、カガリに送っていた(このタイミングでNJダズラーが解除されていたため)。
アスラン「だが、依然として状況は最悪だ。コンパスは活動凍結、大西洋連邦もプラントもコンパスから離脱。それに情報によると、プラントでは現在軍によるクーデターが発生している。詳細は分からないが、議長以下評議会メンバーとの連絡が取れていない。」
シン「議長たちの無事だ。クーデターについては、一応手は打っておいた。でも、逃げるのを手伝っただけだ。
ヒルダ「私たちも現状動きようがない。シン単独ならまだしも、MSも艦も無いしな。」
マリュー「つまり、ここにいる私たちはみんな死人も同然ってことね?」
アスラン「………ラクスを救出しよう。それしか方法が無い。この状況を打開しプラントを止めるには、彼女の言葉がいる。」
ラクスの救出に動こうとするコンパス一同だが、
キラ「無駄だよ…どうせ同じだ、僕らが何をやっても……」
アスラン「キラ…」
自暴自棄になるキラ。
キラ「結局また繰り返しだ。あんなに苦しんで、迷って、戦って、戦って…戦って、戦って!」
ジガドによって精神崩壊させられ、さらに最愛のラクスに見捨てられたと思い込んだキラは、既に心が折れてしまい、もはや幼児退行を起こしかねないほど精神が壊れてしまったのだ。
キラ「僕じゃ駄目なんだ!ラクスの望むものを何一つあげられない!平和どころか、彼女を笑わせることも出来ない!僕には幸せにできない!だから……彼女は僕を裏切ったんだ!」
そんなキラに、アスランの拳が炸裂…………する前に、シンはそれを受け止めていた。
シン「アンタがキラさんを殴っても、何も変わらない。」
アスラン「放せ!キラも、下らない泣き言を止めろ!自分が自分がばっかりで彼女の事なんか考えてない!!大体、自分1人が戦っているつもりか、お前は!!!」
キラ「仕方ないだろ、君らが弱いから………」
アスラン「ふざけるな!それで1人で背負った気になって、思い通りにならないと放り投げるのか?大したヒーローだな!!」
キラ「ちが……」
その時、キラは突然倒れかけた。
アスラン「キラ?!」
メイリン「キラさん?!」
マリュー「キラ君?!」
キラ「だ、大丈夫です……」
シン「無理はするな。」
シンは、キラを支える。
シン「さっきの精神汚染によって、肉体にも影響が出ているようだ。」
キラ「でも、僕は………僕がやらなきゃ、駄目なんだ…………嫌だけど、必死で……!!」
アスラン「何で言わない!誰かに頼まない!!お前1人に何が出来る!!!」
アスランはそんなキラに苛立ち、再び殴ろうとするが、シンに止められる。
シン「そうやってアンタたちは、またキラさんに1人世界を背負わせて、無理矢理戦わせるのか?
アスラン「何だと?!」
シン「キラさんの言う通りだな?アンタらは、弱い。力だけでなく、キラさんに「自分に頼れ」とか、そう言う勇気すらも無いぐらいに……
アスラン「ふざけるな!!!」
激昂するアスランの拳は、そのままシンの顔面に炸裂させる。
アスラン「何が弱いだ?!俺たちが頼れと言うまで待つのか?それこそ甘ったれだろ!!」
しかし、
シン「……全然効かんな、お前の拳は!」
アスラン「何?!」
シンは微動だにしなかった。
シン「そんなお前の言葉も拳も、何にも説得力も無い!!!
アスラン「うわぁぁぁっ!!」
シンは、逆にアスランを殴り倒す。その勢いで、アスランは床に転がり倒れる。
シン「甘ったれだと?アンタたちこそふざけるな!甘ったれはアンタらだろ!キラさんは、世界を背負った気になっていたんじゃない。お前らがキラさん1人に背負わせ続けたんだろ?!キラさんが誰にも頼れなくなったのは、俺やアンタらの責任だろ!!
マリュー「私たちの……」
ノイマン「責任?」
アスラン「シン、ふざけるな!」
アスランは殴り返そうとするが、それをヒルダが止める。
ヒルダ「落ち着け、アスラン。」
アスラン「ヒルダさん?」
ヒルダ「………多分、そのままだったら、私が何発かお見舞いしてた。」
ヒルダの隻眼は本気に近い殺気が垣間見え、アスランとメイリンは寒気を感じて黙り込む一方で、シンは全く怯まない。
ヒルダ「………けど、シンの言う通りだ。結局は私もアイツに1人で背負わせてたし、ぶん殴れる立場じゃない。」
意外にも、ヒルダも先ほどのシンの言葉には思うところがあったようだ。
ヒルダ「シン、話の続きを聞かせてくれ。」
シン「あぁ。キラさんは今回の事といい、いつも戦いを1人で抱えて背負い込む…………いや、そもそも前から戦いに巻き込まれ、自分しか戦える人間が居ない状況。アンタらは心当たりがあるか?」
シンの指摘に、マリューの表情が曇る。
ノイマン「なるほどな……」
マリュー「もしかして、連邦軍時代のアークエンジェルの事………その頃のキラ君を知ってるのかしら?」
どうやら、心当たりはあったようだ。
シン「あぁ。アークエンジェル時代の事は、キラさんの友人だった人に聞き回った。」
キラ「え……、サイとミリに?」
なんと、シンはアークエンジェルでのキラの活躍、その後の話などを、彼の友人であるサイとミリアリアなどに聞き回っていたのだ。
シン「アークエンジェル時代の戦い、そしてキラさんにも救えなかった人がいた事実を、アスハから少しだけ聞いた。そして、キラさんの友達だった人たちを片っ端から探し出して、聞き込みをしてきた。」
キラ「……そこまで調べてたんだ。」
シン「えぇ。フレイ・アルスターの件と言い、他にも色々聞いた。それと、コロニーメンデルでのスーパーコーディネーターとかいう話も。」
キラ「………フレイの事も………聞いてきたんだ………」
シン「そう考えれば、キラさんが俺たちを「弱い」と言う理由も説明がつく。この事は後から話すつもりだったし、キラさんに怒られるのも殴られるのも、とっくに覚悟してる。」
キラ「………凄いな、シンは。」
マリュー「キラ君の事、ずっと考えてたのね…」
ヒルダ「坊主。そこまで調べた上で、アイツと向き合ってたのか……」
アスラン「それで、俺たちがキラ1人に背負わせてたと?」
シン「もちろん過去自体は、あくまでキッカケに過ぎない。でも、俺やアンタたちは、キラさんに何が話でもしたか?問いかけたり、誰かに任せてみろとか、言ったりしたか?」
アスラン「そ、それは……」
マリュー「……確かに話を全然してないわね。」
ヒルダ「私も、何だかんだ任せ切りだったからな。」
シン「キラさんが抱え込みがちなのは、俺でなくとも、アスランもアンタらもそうなる事は分かってたはず。なのに、何で何もしない?」
アスラン「……」
シン「まあ、アスランはファウンデーションの悪事を暴く為に離れてた訳だし、みんなも世界を平和にする為、キラさんを蔑ろにしてた訳では無いし、俺もアンタらの今までの頑張りとか自体を咎める気はない。現に、アスランのお陰でアイツらの悪事も分かったしな。」
アスラン「シン……」
シン「そして俺も俺で、キラさんやラクスさんと話す機会を上手く作ったけど、そこまで心を開くには至らなかった……」
ヒルダ「だからシンも、自分に責任があるって、言ってたんだな。けど、どうするんだ?隊長には、アンタからどうやって話すんだ?」
シン「今から俺が、キラさんに問いかける。アスラン、人をぶん殴るだけの荒療治では、キラさんの心には響かないし、何も変えられない。
アスラン「………では、俺に殴るなと?」
シン「当たり前だ。そして逆に、自分の事を話すのは、それこそ誰しもが行える当たり前の事じゃない。他者が心を開くには、自分から歩み寄り、寄り添う事だ。踏み込むのも、自分が傷つく覚悟が無ければダメだ。
アスラン「なら、どうする気だ?」
シン「……とにかく、アンタらは黙って見ていろ。」
そういうと、シンはキラの方にに向き直る。
シン「キラさん。貴方は、俺たちの事を弱いと思っているんでしょう?
シンは、キラに落ち着かせるように問いかける。
キラ「うん……」
シン「でも、それは俺たちを見下しているからですか?
キラ「いや、それは……」
シン「そうですよね。今のキラさんの言葉は、とても俺たちを見下すような言葉じゃない。誰よりも強い力を持つ自分が矢面に立たなければ、守る術を持たない仲間はみんな死んでしまう。だから1人で戦い、世界も1人で背負うしか無かった。違いますか?
シンの優しい問いかけに、キラも心を開くかのように話し始める。
キラ「………うん。ずっと、そう思ってた。強い力を持つ僕が行かなきゃ、ラクスもみんなも、力が無い人は、あっという間に戦火に焼かれる。」
シン「………キラさんに何度も勝ってきた俺の事も、「守るべき弱い人間」って見てくれてたんですか?
キラ「……さっき、君に弱いと言ってしまったけど、これは撤回しなきゃいけない。ごめん、君は僕なんかより遥かに強い。僕も何度も君に倒された事があるから、それは分かってる。でも、僕はシンたちにも無理させたくなかった………」
シン「どうして?」
キラ「シン。君に頼る事は、あまりに虫が良すぎると思ったんだ。」
シン「俺たちに拷問してきたオーブ上層部の事か?」
キラ「オーブの上層部は、君たちを傷つけた。カガリに罪はないけれど、その責任は僕にもある。」
アスラン「キラ……」
キラ「今のシンは、オーブを許し、僕たちに償う機会を与えてくれている。僕もまた、君たちに散々酷い事をしてきたオーブの1人で、まだ何も出来てない。それでもシンは、世界を平和にしようと、僕に何度も「俺に頼って下さい」と言ってくれた。僕は嬉しかった……」
シン「キラさん……」
キラ「でも、これ以上シンに頼れば、いつかはまた君も傷つく!!それだと、君の信頼を踏み躙ったオーブの連中と同じだ!!それに、君が仲間を友達だと言ったように、僕にとって君も大切な仲間だ!!!これ以上仲間を失いたくない!!!だから僕は、シンの力に頼らず………
シン「嫌でも、自分の力でやらなければと………そう考えてたんですね。」
キラ「今回だって、シンもみんなも巻き込んでしまった!シンも、多分ラクスを恨むと思う!!復讐を考えてもおかしくないし、僕がそれを止める資格があるのか、それも分からない!!!だけど、それでも僕だって、ラクスを信じたい!!!ラクスが裏切っていないって、僕も信じたい!!!
シン「キラさん。」
キラ「でも、でも……何が正しいのか、やっぱり分からない……」
そして、遂にキラから本心が溢れる。
キラ「ラクスに会いたい………!ラクス…………ただ隣で笑っていて欲しいだけなのに、もう僕には、どうしたら良いのか分からない……!!!」
己の力不足でフレイを失ったとき以来、人前で見せなかった涙を流しながら。
シン「ラクスさんも、似た事を言ってましたよ。」
キラ「えっ?」
シン「キラは平和で笑って過ごして欲しい………僅かに得たラクスさんとの会話の機会で、ラクスさんは俺にそう言った。俺がキラさんの過去を調べたと聞いたら、怒るどころか、キラに寄り添ってくれてありがとう………と言ったんだ。」
キラ「ラクスが…?」
シン「………アークエンジェル時代のいざこざも、コロニーメンデルの件もフレイ・アルスターたちの事も、キラさんが1人で背負い込む必要はない!!俺やアスラン、そして他の仲間もいるんだ!!!」
マリュー「シン君……」
シン「さてと、俺も失礼を承知で、色々と言わせてもらうか……!」
キラ「シン?」
シン「キラさん!俺に頼る事を「虫が良い」と言ったけど、そんな事を気にする必要もない!もちろん、オーブが俺たちや国民を見捨てるような真似をしたら、俺がいつでも復讐してやる!!アンタだろうがラクス・クラインだろうが、容赦なく報復してやるさ!!!さっきみたいにファウンデーションに操られたり、アンタ自身がどうしても止めて欲しいのなら、ぶん殴ってでも、討ってでも止めてやる!!!」
キラ「シン……!」
シン「でも、俺はキラさんを信じる!キラさんは1人じゃない!!俺も、人も、世界も、1人では何も変わらない!!!でも、誰かに頼ったり、誰かと一緒に支え合う事で、初めて生きていけるんだ!!!かつて俺が憎んだオーブですら、償う意思を示し続ける為に、今も協力して生きている!!!これもまたアスハの綺麗事だろうが、これはオーブを憎んできた俺でも言える!!!」
シンは、オーブ上層部メンバーによる拷問によって、酷い仕打ちを受け続けた。だが、その時に周りの仲間は、シンをいつも救ってくれた。
リベンジャーズという組織の長となった後も、仲間たちと共に生きてきたシンだからこそ、言える台詞でもあった。
シン「もし償い方が分からないとか、何をすべきか分からないんだったら、俺にも遠慮せずに頼れ!俺だって、アンタ自身が償いたいなら、喜んで協力してやる!!だから、1人で罪悪感に飲まれるな!!キラ・ヤマト!!!」
ヒルダ「坊主……」
シンの激励は、キラの心を動かすのに十分だった。
シン「さて、俺のキラさんに対する失礼な発言は以上です。」
キラ「…………くすっ、ありがとう。シン……。」
アスラン「キラが笑った……?!」
ただ、その後のシンの台詞は、周りをさらに驚愕させたが……。
シン「まあ、それは別として、俺はラクス・クラインに復讐するつもりだ。俺もキラさんたちも、あの人のせいで迷惑を被ったからな。
マリュー「ふ、復讐?!」
メイリン「シン?!」
アスラン「ふざけるな!そんな事はさせ……」
シン「ラクスさんはどう思っている?」
アスラン「えっ?」
シンの唐突なラクスへの復讐宣言に、当然ながら激怒するアスラン。ただ、キラとヒルダは、その真意をすぐに理解出来たようだ。
シン「ラクスさんは、通信妨害が起きる前………キラさんを止める指示を出した時、俺にもこう言った。「キラさんを助けてくれ」と……」
キラ「そう……言ってたの?」
マリュー「えぇ、確かに言っていたわ。」
ヒルダ「私も少し聞いてたよ。ってことは、坊主の復讐って、まさか……」
キラ「……確かにシンらしい復讐だね。最後まで、詳しく聞かせて欲しいな。」
シン「………謝りたい。ラクスさんは、そう思っているんじゃないか?俺が知るラクス・クラインという女は、仮に他者を裏切ったとしても、罪悪感を覚え、誠意を示す。少なくとも、本気で俺たちも含めて、世界を平和にしようとする人だ。そうだろ、アスラン?」
アスラン「そうだな…………まあ、しばらく合わない内にラクスは随分変わったんだな?こうしてやらないと幸せになれないと、できないとダメとか、俺の知ってるラクスはそんな事言わなかった。」
シン「ふん………お前はお前で、元カノマウントとはな。」
マリューとヒルダとシモンズ主任は、アスランの顔を見るが、アスランが振り向くと、すぐに気まずそうにそっぽを向く。しかしシンだけは、全く狼狽えずにアスランに皮肉を呟く。
キラ「シンの言ってた通り……ラクスは、世界が平和になるように望んでた。」
マリュー「でも、誰かに平和をぽんとプレゼントしてもらおうと思った訳じゃないでしょう?」
シン「………人は、決して1人で強くなれる訳ではない。そして俺も例外ではない。禁断の力を得ただけで、そもそもは周りと変わらない弱い人間だ。その力も、誰かに無理矢理与えられたものだ。でも、俺は仲間や友達を大切に生きてきた。1人ではなく、そうやって強くなれた。世界の平和も、ナチュラルとコーディネーターの共存も、そうやって紡ぐものだと思うけどな。
アスラン「ラクスは、そこへ向かって共に歩む相手を望んでいたんじゃないのか?一歩一歩、例え小さくとも……」
キラ「今もそう思ってるかな、ラクスは……」
シン「ラクスさんに会って、直接聞いてみませんか?良ければ、俺の復讐に協力しませんか?
アスラン「お前、まだ復讐復讐って………まさかシン、お前の目的はまさか?!」
ヒルダ「いや、今更気付いたの?」
メイリン「えっと、どういうことですか?ラクスに復讐するとか言ってたのって、ぶん殴ったり、暴言吐くとかじゃないんですよね……」
キラ「それだったら、僕は全力でシンを止めてますよ。でも、シンの狙いは違う。」
アスラン「ラクスを救う為の方便か?」
シン「方便?復讐という目的に嘘はない。だが、ラクス・クラインに償わせる為にも、彼女の救出は最優先だ。
ヒルダ「坊主の目的は、ラクス様の意思を確認する事なんだろ?それで、ラクス様を隊長と再会させて、謝罪の意思を聞く。それがお前にとっての復讐なんだろ?
シン「そうだ。本心の償いとは、本人の意思で行ってこそ、意味があるからな。
アスラン「………償わせる為の救出か?もしラクスが謝らないとすれば、キラもシンもどうしてた?」
シン「もしラクスさんが謝罪を聞けなければ、公の場でキラさんの無実を吐かせて、彼女には嫌でも頭を下げさせる。もちろん、彼女1人だけではない。俺も、向き合う時間が取れなかった事、そしてキラさんとの時間を奪ってしまった事も、全部洗いざらい話す。」
アスラン「お前も逃げずに向き合うってのか?」
キラ「シンが無理に頭を下げる必要はないよ。僕は、ラクスと一緒に頭を下げるよ。シンにも、世間にも、ちゃんと謝らなくちゃいけない。」
シン「でも、ラクス・クラインという女は、それを放棄する人間じゃない。多分、罪悪感を強く持っているはずだ。だから…………まずはラクスさんに一度叱って、ラクスさん自身の意思で、まずはキラさんに謝罪してもらって、彼女の罪悪感を全部清算させる。そうすれば、キラさんとラクスさんに笑顔が戻る。
キラ「それがラクスへの復讐なんだね………」
シン「キラさんはどうしますか?勿論、俺からは参戦を強制しません。けど、キラさんとラクスさん、俺はお似合いだと思いますよ?遺伝子とか、相性とかじゃなくて、お互いを愛し合い、信頼し会う。そういうお互いを思い合う信頼は、他人を無視したオルフェなんかよりも、ずっと素晴らしいものだと思う……
ヒルダ「ったく……ラクス様に復讐するって聞いただけで、私も一瞬ぶん殴りたくなりそうだったけど、要するに「一緒に助けに行く」って事だろ?」
シン「そう受け取ってもらって構わない。あとは、キラさん次第だがな……」
アスラン「だったら、行こうキラ。ラクスを助けよう、俺たちで!もちろん、シンに賛同したい訳では無いが、言葉にしないと伝えられない事もあるから!」
キラ「………うん!」
アスランは手を差し伸べ、キラはその手を握る。
シン「それと、キラさん。」
キラ「シン?」
シン「すいません。アスランごときは良いとして、キラさんには失礼な事ばかり言ってしまいました。偉そうな事を言ったり、キラさんの過去を勝手に調べたり、ラクスさんと勝手に話をしたり……」
アスラン「ごときとは何だ……失礼な奴め。」
キラ「いいや、僕から礼を言いたい。本当にありがとう……!」
シン「キラさん?」
キラ「僕やラクスを何度も気に掛けてくれたり、気まずいはずなのに、サイやミリにわざわざ僕の事を聞いてくれたり、今だってこうやって僕を助けてくれて………」
シン「あ、そうだ……それともう一つ、ラクス・クラインを遥かに凌ぐ巨悪を粛清しなきゃいけないな。
キラ「粛清?」
アスラン「ファウンデーションをか?」
シン「あぁ。あのファウンデーションの連中は、議長のデスティニープランに泥を塗った。アコードという支配階層、それによる選民思想。もはやナチュラルとコーディネーターの共存どころか、自分たちだけが富む独裁社会に他ならない!
キラ「シン……」
アスラン「な、なるほどな……」
シン「デュランダル議長は、確かにアコードの開発者だっただろう。でも、デスティニープランには組み込まなかった。それは、ファウンデーションのそういう思想が、デスティニープランを壊してしまうと思ったからじゃないのか?そして議長は、本気でナチュラルとコーディネーターの共存できる社会を作ろうとしていた。俺は、デスティニープランが潰えた後も、議長の信じたその理念を信じている!
キラ「………議長のデスティニープラン、僕は確かに否定した。でも、シンの言う通りだ。議長も、ナチュラルとコーディネーターの共存、そして平等で幸福な世界を作ろうとしていた。じゃなきゃ、僕もこんなに迷わない。」
アスラン「まあ、俺も脱走して、議長と対立はしたが、その点に関してはシンに全面的に同意するよ。」
シン「珍しく、意見が一致したな。」
アスラン「あぁ、そうだな。」
シン「俺は、デュランダル議長を踏み躙ったファウンデーションを許さない!アイツらの語る偽りのデスティニープランを破壊し、議長の望んだデスティニープランの本来のあり方を守ってみせる!!そしてファウンデーションに……レクイエムに、これ以上国を焼かせない!!アスランやアスハたちが示す、俺たちに償おうとするオーブの確固たる意思を守り抜く為にも!!!
アスラン「………ここまで聞いたら、俺も反対出来ないな。」
シン「ふん………今こそ、リベンジャーズの復活の狼煙を上げる時だ!!!」
キラ「シン……いや、シン・アスカ様。」
ヒルダ「え、何で敬語?」
アスラン「部下ではなく、リベンジャーズの王に話すから、キラなりの敬意の払い方なんろうな。」
キラ「………リベンジャーズの王である貴方に、改めてお願いしたい。」
シン「……何ですか?」
キラ「ラクスを………そしてオーブを助けて下さい。僕もラクスに会って、ちゃんと話をしたい。リベンジャーズの力を、そしてみんなの力を、貸してください!」
キラは、シンを含む全員に対して、頭を下げた。
シン「………キラ・ヤマト。その純粋な願いを、リベンジャーズは必ず叶える!!そして、キラさん。一緒に行きましょう!!!」
キラ「うん!!!」
愛する人のため、守りたい世界のために、苦しんで、迷って、それでも戦ってきたキラだったが、何も変わらない現実に苦悩し、遂には匙を投げてしまった。
しかし、そこにはただ「ラクスに会いたい」という自分の願いを受け入れ、それだけの為に力を貸してくれる仲間達がいた。キラの戦いに、無駄な事など一つも無かったのだ。
さらに、かつてはオーブに裏切られ、復讐者たちの王として戦ったシンもまた、キラの優しさに触れて仲間になった。そして、自分を助けた議長の信念を守る為、一度は表舞台から姿を消した組織「リベンジャーズ」を復活させ、復讐に動き始めた。
その復讐とは、策略に嵌められたラクスの罪悪感を「キラに謝罪させる」事で拭い去ってお互いの愛と信頼が本物であると証明すること、デュランダル議長が目指した「誰もが平等で幸福に生きられる世界」というデスティニープランの本来のあり方を守ることであった。
特にラクスに対する「生きて償わせて、罪悪感を取り除く」という復讐は、ただ過去に囚われたものなく、仲間を過去から前に進ませる為、そしてキラとラクスの幸せを見届ける為、シンなりの計らいでもあった。
その後、シンとアスランは、とある目的の為に、本機をキラから一時的に託される事となる。

性能原作のストライクフリーダム弐式と同じである。あくまでも本機の近代化改修は、テスト用で実戦を想定したものではなく、同時に保管されていたデスティニーSpecⅡやインパルスSpecⅡ共々新型融合炉と新装備の性能評価実験に使われていた。改修したのはコントロールシステム周りと動力系統だけで、出力こそ向上しているものの、それ以外の性能面は改修前と変わらない為、シモンズの見解によれば「ブラックナイトスコードのMSと戦うには心許ないかもしれない」とされ、スペックはあちらに遥かに及ばないとされている。クロノスフリーダムガンダムへの変身は引き続き可能だが、その場合は一時的に改修前の姿を経てから本形態に変化するのだが、機動兵装ウイングが必要になるので、それをパージしたマイティーストライクフリーダムガンダムからの直接変身は不可能。動力源ハイパーデュートリオンエンジンまたは新型融合炉が搭載されているとのこと。全天周囲モニターコックピットは、ライジングフリーダムガンダムとイモータルジャスティスガンダムに採用されていたタイプの全天周囲モニターへと交換されており、視認性と機能が更にパワーアップしている他、スペースも広くなっており、メインシート右側にサブシートが設けられている。機動力・スピード原作と同様に、背部には「スーパードラグーンを兼ねた可変式機動兵装ウイング」を搭載しており、重力下でも飛行可能となっており、極めて高い機動力と攻撃性能を発揮する。詳しくは、後述を参照。防御力・耐久性装甲には、VPS装甲を採用しており、関節部は金色に発光する。本機の場合はこれに加えて、各装甲を細分化し機体動作に連動させるスライド機構を搭載しており、従来よりも機体の運動性を高めている。この仕様は駆動時に装甲の隙間が発生し、防御力が大幅に下がるというデメリットを抱えているが、防御力の低下という不利点より運動性の向上という利点と、開発を担当した技術者たちのキラに対する絶大な信頼が後押しもあって、導入に踏み切られており、後にこの機構を導入しなければ、キラの反射速度に機体が追随できなかったであろう事が判明している。攻撃能力ハーデスインパルスガンダム黄泉冥王のような武器を用いない徒手空拳は当然ながら不得手だが、豊富な大火力による攻撃性能に特化している。

性能
原作のストライクフリーダム弐式と同じである。
あくまでも本機の近代化改修は、テスト用で実戦を想定したものではなく、同時に保管されていたデスティニーSpecⅡやインパルスSpecⅡ共々新型融合炉と新装備の性能評価実験に使われていた。
改修したのはコントロールシステム周りと動力系統だけで、出力こそ向上しているものの、それ以外の性能面は改修前と変わらない為、シモンズの見解によれば「ブラックナイトスコードのMSと戦うには心許ないかもしれない」とされ、スペックはあちらに遥かに及ばないとされている。
クロノスフリーダムガンダムへの変身は引き続き可能だが、その場合は一時的に改修前の姿を経てから本形態に変化するのだが、機動兵装ウイングが必要になるので、それをパージしたマイティーストライクフリーダムガンダムからの直接変身は不可能。

  • 動力源
    ハイパーデュートリオンエンジンまたは新型融合炉が搭載されているとのこと。
  • 全天周囲モニター
    コックピットは、ライジングフリーダムガンダムイモータルジャスティスガンダムに採用されていたタイプの全天周囲モニターへと交換されており、視認性と機能が更にパワーアップしている他、スペースも広くなっており、メインシート右側にサブシートが設けられている。
  • 機動力・スピード
    原作と同様に、背部には「スーパードラグーンを兼ねた可変式機動兵装ウイング」を搭載しており、重力下でも飛行可能となっており、極めて高い機動力と攻撃性能を発揮する。詳しくは、後述を参照。
  • 防御力・耐久性
    装甲には、VPS装甲を採用しており、関節部は金色に発光する。
    本機の場合はこれに加えて、各装甲を細分化し機体動作に連動させるスライド機構を搭載しており、従来よりも機体の運動性を高めている。
    この仕様は駆動時に装甲の隙間が発生し、防御力が大幅に下がるというデメリットを抱えているが、防御力の低下という不利点より運動性の向上という利点と、開発を担当した技術者たちのキラに対する絶大な信頼が後押しもあって、導入に踏み切られており、後にこの機構を導入しなければ、キラの反射速度に機体が追随できなかったであろう事が判明している。
  • 攻撃能力
    ハーデスインパルスガンダム黄泉冥王のような武器を用いない徒手空拳は当然ながら不得手だが、豊富な大火力による攻撃性能に特化している。
武装一見するとストライクフリーダムからほぼ変化していないように見えるが、実はビームライフル(背部ドラグーン関連装備は未だ出典無しの為割愛)以外は、全て新武装に置き換えられている。MMI-GAU2A ピクウス2 31mm近接防御機関砲×2「MMI-GAU27D 31mm近接防御機関砲」に代わり装備された機関砲であり、頭部に2門内蔵されている。MA-M21KF 高エネルギービームライフル×2機動兵装ウイングを除けば、改修前と唯一同じ武装であり、両手に2丁装備しているビームライフル。二挺拳銃スタイルによって異なる方向への敵機に対処可能な他、ライフル同士の連結機能も健在であり、より高出力・長射程のビームを発射する事が出来る。この連結状態は「ロングビームライフル」と呼ばれており、原作ではデストロイガンダムの主砲一斉射でも破れなかったデスティニーガンダムのビームシールドを何度も打ち破る威力を見せている。弐式への改修後、未使用時には左右サイドアーマーにマウント可能となり、「ビームライフルをマウントするとレールガンが使用できなくなる」欠点が解消されている。AQM/S-2028 トヴァシュトリ 超高インパルス砲×1「MGX-2235 カリドゥス複相ビーム砲」に代わり腹部に装備された高出力ビーム砲。射角は限られるが、本機の搭載する武装の中でも特に高い威力を有し、構えずに撃てるため、乱戦などでは使い勝手が良い。また、こちらも砲口にもPS装甲が用いられているため、耐弾性も高い。MMI-M16XE5 フォランスアスタ レール砲×2「MMI-M15E クスィフィアス3レール砲」に代わり腰部左右に装備された2つ折り式のレールガンであり、左右腰部に計2門装備されている。砲身形状が角ばったものに変更されている他、ビームサーベル懸架ラックが左右サイドアーマー上部に移動されており、リアスカートにもマウントが増設されている為、リアスカートへの可動機能が無くなっている。威力も健在であり、PS装甲を持たないMSならば一撃で撃破できる。MA-M03D ビームサーベル アクータラケルタ×2「MA-M02G シュペールラケルタ ビームサーベル」に代わり装備されたビームサーベルであり、腰部に2本マウントしている。形状こそ変更されているが、シュペールラケルタから基本的な機能は全て引き継いでおり、柄尻で連結して薙刀状にすることも可能で、この連結状態は「アンビデクストラス・ハルバード」と呼ばれる。キラは、基本的に二刀流を好んで使用する。懸架ラックは左右サイドアーマー上部に移動されている。MM I-X220 エグレージェ ビームシールド×2「MX2200 ビームシールド」に代わる防御装備であり、両腕に計2基装備されている。発生装置が埋め込まれているガントレットが大型化、左右に広がった形状に変化しており、これによって実質的にインフィニットジャスティスのビームキャリーシールドのように実体シールドとビームシールドを併用したシールドとなっている。換装前は発生装置にもVPS装甲が施されていたが、こちらではライジングフリーダム同様にマイウス・ミリタリー・インダストリー社製なためか通常装甲となっているが、実体シールドと同じ対ビームコーティングが施されている。総合的な防御性能は非常に高く、高出力ビームはもちろん、ビーム刃を伴う対艦刀をも安全に受け止めるほど。EQFU-3X スーパードラグーン 機動兵装ウイングヴォワチュールリュミエールスターゲイザーに搭載されていた惑星間航行用推進システムの発展形である光パルス高推力スラスター。その繊細な操作には優れた判断力と熟練が要求される為、キラ以外が性能を最大限に発揮することは困難である。本機に搭載されたタイプは、武装プラットフォームからスーパードラグーンをパージする事で、スラスターを最大限に活用でき、基部から青白い光の翼を放出し、より驚異的な高速戦闘が可能となるが、逆に言えば適宜ドラグーンをパージ可能な無重力環境でなければ、最大限に活用する事は不可能。ただ、スーパードラグーン自体にも、小型のヴォワチュールリュミエール機能を搭載している為、ウイングスラスターとして機能する為、大気圏内では、マウントした状態のスーパードラグーンから光の翼を瞬間的に放出する形で、ヴォワチュールリュミエールをある程度使用可能になっており、機動力も向上する。MA-80V スーパードラグーン ビーム突撃砲×8本機の背部ウイングに搭載されたドラグーンシステムであり、複数の敵機を多角的に同時攻撃するオールレンジ攻撃を可能とする。旧フリーダムでは対応不可能だった背面のカバーが可能となり、対ドラグーンの迎撃も現実的になった事で、宙域戦では死角が無くなった。ドラグーン端末の各1門には、ビーム突撃砲が内蔵されており、高い連射性や威力を持つ他、砲口からはビームスパイクを展開する機能まで備えており、オールレンジ攻撃によってビームを広範囲にばら撒く事が可能。ただし、こちらも空間認識能力を必要とするドラグーンシステムの一種でもあり、加えてキラをパイロットと想定した改良が施されている為、他のパイロットでは使いこなせず、さらに大気圏内での使用は不可能。弐式への改修後、複数機を併用する事で、ドラグーンバリアを展開する新機能が追加されている。弐式への改修後、新設された額に備える「EQM-Y148 収束重核子ビーム砲ディスラプター」は、エネルギーを大量に消費する為、単体では使用できず、マイティーストライクフリーダムガンダムで使用される。

武装
一見するとストライクフリーダムからほぼ変化していないように見えるが、実はビームライフル(背部ドラグーン関連装備は未だ出典無しの為割愛)以外は、全て新武装に置き換えられている。

  • MMI-GAU2A ピクウス2 31mm近接防御機関砲×2
    「MMI-GAU27D 31mm近接防御機関砲」に代わり装備された機関砲であり、頭部に2門内蔵されている。
  • MA-M21KF 高エネルギービームライフル×2
    機動兵装ウイングを除けば、改修前と唯一同じ武装であり、両手に2丁装備しているビームライフル。
    二挺拳銃スタイルによって異なる方向への敵機に対処可能な他、ライフル同士の連結機能も健在であり、より高出力・長射程のビームを発射する事が出来る。
    この連結状態は「ロングビームライフル」と呼ばれており、原作ではデストロイガンダムの主砲一斉射でも破れなかったデスティニーガンダムのビームシールドを何度も打ち破る威力を見せている。
    弐式への改修後、未使用時には左右サイドアーマーにマウント可能となり、「ビームライフルをマウントするとレールガンが使用できなくなる」欠点が解消されている。
  • AQM/S-2028 トヴァシュトリ 超高インパルス砲×1
    「MGX-2235 カリドゥス複相ビーム砲」に代わり腹部に装備された高出力ビーム砲。
    射角は限られるが、本機の搭載する武装の中でも特に高い威力を有し、構えずに撃てるため、乱戦などでは使い勝手が良い。
    また、こちらも砲口にもPS装甲が用いられているため、耐弾性も高い。
  • MMI-M16XE5 フォランスアスタ レール砲×2
    「MMI-M15E クスィフィアス3レール砲」に代わり腰部左右に装備された2つ折り式のレールガンであり、左右腰部に計2門装備されている。
    砲身形状が角ばったものに変更されている他、ビームサーベル懸架ラックが左右サイドアーマー上部に移動されており、リアスカートにもマウントが増設されている為、リアスカートへの可動機能が無くなっている。
    威力も健在であり、PS装甲を持たないMSならば一撃で撃破できる。
  • MA-M03D ビームサーベル アクータラケルタ×2
    「MA-M02G シュペールラケルタ ビームサーベル」に代わり装備されたビームサーベルであり、腰部に2本マウントしている。
    形状こそ変更されているが、シュペールラケルタから基本的な機能は全て引き継いでおり、柄尻で連結して薙刀状にすることも可能で、この連結状態は「アンビデクストラス・ハルバード」と呼ばれる。キラは、基本的に二刀流を好んで使用する。
    懸架ラックは左右サイドアーマー上部に移動されている。
  • MM I-X220 エグレージェ ビームシールド×2
    「MX2200 ビームシールド」に代わる防御装備であり、両腕に計2基装備されている。
    発生装置が埋め込まれているガントレットが大型化、左右に広がった形状に変化しており、これによって実質的にインフィニットジャスティスのビームキャリーシールドのように実体シールドとビームシールドを併用したシールドとなっている。
    換装前は発生装置にもVPS装甲が施されていたが、こちらではライジングフリーダム同様にマイウス・ミリタリー・インダストリー社製なためか通常装甲となっているが、実体シールドと同じ対ビームコーティングが施されている。
    総合的な防御性能は非常に高く、高出力ビームはもちろん、ビーム刃を伴う対艦刀をも安全に受け止めるほど。
  • EQFU-3X スーパードラグーン 機動兵装ウイング
    • ヴォワチュールリュミエール
      スターゲイザーに搭載されていた惑星間航行用推進システムの発展形である光パルス高推力スラスター。その繊細な操作には優れた判断力と熟練が要求される為、キラ以外が性能を最大限に発揮することは困難である。
      本機に搭載されたタイプは、武装プラットフォームからスーパードラグーンをパージする事で、スラスターを最大限に活用でき、基部から青白い光の翼を放出し、より驚異的な高速戦闘が可能となるが、逆に言えば適宜ドラグーンをパージ可能な無重力環境でなければ、最大限に活用する事は不可能。
      ただ、スーパードラグーン自体にも、小型のヴォワチュールリュミエール機能を搭載している為、ウイングスラスターとして機能する為、大気圏内では、マウントした状態のスーパードラグーンから光の翼を瞬間的に放出する形で、ヴォワチュールリュミエールをある程度使用可能になっており、機動力も向上する。
    • MA-80V スーパードラグーン ビーム突撃砲×8
      本機の背部ウイングに搭載されたドラグーンシステムであり、複数の敵機を多角的に同時攻撃するオールレンジ攻撃を可能とする。
      旧フリーダムでは対応不可能だった背面のカバーが可能となり、対ドラグーンの迎撃も現実的になった事で、宙域戦では死角が無くなった。
      ドラグーン端末の各1門には、ビーム突撃砲が内蔵されており、高い連射性や威力を持つ他、砲口からはビームスパイクを展開する機能まで備えており、オールレンジ攻撃によってビームを広範囲にばら撒く事が可能。
      ただし、こちらも空間認識能力を必要とするドラグーンシステムの一種でもあり、加えてキラをパイロットと想定した改良が施されている為、他のパイロットでは使いこなせず、さらに大気圏内での使用は不可能。
      弐式への改修後、複数機を併用する事で、ドラグーンバリアを展開する新機能が追加されている。

弐式への改修後、新設された額に備える「EQM-Y148 収束重核子ビーム砲ディスラプター」は、エネルギーを大量に消費する為、単体では使用できず、マイティーストライクフリーダムガンダムで使用される。

戦闘能力についてビーム射撃による攻撃が主体の為、ビーム射撃を無効にするフェムテク装甲を持つブラックナイトスコードとの相性は最悪と言えるが、それでも依然として世界最高峰の機体の1つであることは間違いない。そしてキラ、アスラン、シンの搭乗時で、それぞれの戦闘スタイルと強さが異なっている。シン・アスカ搭乗時シン自身の凄まじい操縦技術、ヴォワチュールリュミエールによる驚異的な加速性能、それらの性能を加味した(デスティニーには及ばずともイモータルジャスティスを上回る)相性の良さもあって、ブラックナイトスコードの上位種シヴァを(相手にとって得意の近接戦で)軽々と圧倒し、更に格上のガンダムタイプ参戦による2対1という不利な状況でも互角以上の戦闘を繰り広げている。この時の戦闘では、スーパードラグーンのビームスパイク機能を展開しつつ、ビームサーベルとレール砲を主体として攻め込む戦法を披露し、フェムテク装甲への徹底的な対策攻撃を行っている。また、ヴォワチュールリュミエールの展開状態では、デスティニーが得意とする一撃離脱戦法ではなく、敵からの攻撃の殆どを「最小限の動きで回避」に留めつつ、本機の回避能力と運動性の高さを最大限発揮している(ビームサーベルに関してはエグレージェで何度か受け止めており、ヒート剣に至ってはエグレージェを使わずに軽々と捌いている)。また、フリーダム系列の射撃性能については、殆どは迎撃に使われたものの、ドラグーンフルバーストも難なく行っており、その際には格上のガンダムタイプをも仰け反らせている。途中からアスランに操縦を交代したが、それまでシンは、一撃離脱戦法に専念した事もあって、本機は無傷どころか、VPS装甲へのダメージすらも無い状態だった。ちなみに本機を一時的にシンに貸したのは、他でもないキラ自身の意思であり、シンに対して絶大な信頼を寄せている事が伺える。アスラン・ザラ搭乗時アスラン自身がアコードの特性を把握していた事もあって、シンが築いた圧倒的優勢を崩さずに時間稼ぎに成功し、こちらもキラに無事に本機を引き渡している。ただし、この時のVPS装甲の衝撃ダメージ値が既に警告レベルであり、その後の戦闘開始までの僅かな時間で多少冷却されたとは言え、この時点で機体に相当な負荷が掛かっている。とはいえ、機体性能で勝っているシヴァ相手に損傷ゼロ(VPS装甲へのダメージのみ)で持ち堪えたアスランの技量は非常に高かったと言える。キラ・ヤマト搭乗時(こちらが本命)ライジングフリーダム搭乗時とは違って精神面が万全であった為、シヴァとは互角以上に渡り合い、既存のブラックナイトスコードとは一線を画す機体であるブラックナイトスコードカルラの参戦や迎撃不能な位置に配置された大型ドラグーン「ジグラード」3機からの圧倒的な弾幕にも、防戦一方に陥りながらも致命傷を受けることなくアスランの救援まで耐え切っている。

戦闘能力について

ビーム射撃による攻撃が主体の為、ビーム射撃を無効にするフェムテク装甲を持つブラックナイトスコードとの相性は最悪と言えるが、それでも依然として世界最高峰の機体の1つであることは間違いない。
そしてキラ、アスラン、シンの搭乗時で、それぞれの戦闘スタイルと強さが異なっている。

  • シン・アスカ搭乗時
    シン自身の凄まじい操縦技術、ヴォワチュールリュミエールによる驚異的な加速性能、それらの性能を加味した(デスティニーには及ばずともイモータルジャスティスを上回る)相性の良さもあって、ブラックナイトスコードの上位種シヴァを(相手にとって得意の近接戦で)軽々と圧倒し、更に格上のガンダムタイプ参戦による2対1という不利な状況でも互角以上の戦闘を繰り広げている
    この時の戦闘では、スーパードラグーンのビームスパイク機能を展開しつつ、ビームサーベルとレール砲を主体として攻め込む戦法を披露し、フェムテク装甲への徹底的な対策攻撃を行っている。
    また、ヴォワチュールリュミエールの展開状態では、デスティニーが得意とする一撃離脱戦法ではなく、敵からの攻撃の殆どを「最小限の動きで回避」に留めつつ、本機の回避能力と運動性の高さを最大限発揮している(ビームサーベルに関してはエグレージェで何度か受け止めており、ヒート剣に至ってはエグレージェを使わずに軽々と捌いている)
    また、フリーダム系列の射撃性能については、殆どは迎撃に使われたものの、ドラグーンフルバーストも難なく行っており、その際には格上のガンダムタイプをも仰け反らせている
    途中からアスランに操縦を交代したが、それまでシンは、一撃離脱戦法に専念した事もあって、本機は無傷どころか、VPS装甲へのダメージすらも無い状態だった
    ちなみに本機を一時的にシンに貸したのは、他でもないキラ自身の意思であり、シンに対して絶大な信頼を寄せている事が伺える
  • アスラン・ザラ搭乗時
    アスラン自身がアコードの特性を把握していた事もあって、シンが築いた圧倒的優勢を崩さずに時間稼ぎに成功し、こちらもキラに無事に本機を引き渡している。
    ただし、この時のVPS装甲の衝撃ダメージ値が既に警告レベルであり、その後の戦闘開始までの僅かな時間で多少冷却されたとは言え、この時点で機体に相当な負荷が掛かっている。
    とはいえ、機体性能で勝っているシヴァ相手に損傷ゼロ(VPS装甲へのダメージのみ)で持ち堪えたアスランの技量は非常に高かったと言える。
  • キラ・ヤマト搭乗時(こちらが本命)
    ライジングフリーダム搭乗時とは違って精神面が万全であった為、シヴァとは互角以上に渡り合い、既存のブラックナイトスコードとは一線を画す機体であるブラックナイトスコードカルラの参戦や迎撃不能な位置に配置された大型ドラグーン「ジグラード」3機からの圧倒的な弾幕にも、防戦一方に陥りながらも致命傷を受けることなくアスランの救援まで耐え切っている。
ファウンデーションとの闘いについてIF版でも劇場版同様、紆余曲折ありながらも単身でファウンデーション側のアルテミス要塞へ突撃するが、「多勢は無粋」と称したシュラのブラックナイトスコードシヴァの迎撃に遭う。さらに、本機を警戒したジガドのガンダムブラックナイトスコードも加勢し、戦いは本機の劣勢かと思われた。しかし、本来のパイロットであるキラは、ラクス・クライン救出のためレドニル・キサカらと共に要塞内部へ侵入していた。そして本機に乗っていたのはシン・アスカとアスラン・ザラ(メインシートはシンが、サブはアスランが、それぞれ搭乗)であり、主な目的のガンダムブラックナイトスコードの足止めと撹乱のために、一時的に搭乗しており、シン圧倒的な実力も相まって、彼らを苦戦させつつ時間稼ぎにも成功している。シン「.........ふん。シュラの方は、簡単に引っかかったな。」シュラ「まさか、時間稼ぎか?!」

ファウンデーションとの闘いについて

IF版でも劇場版同様、紆余曲折ありながらも単身でファウンデーション側のアルテミス要塞へ突撃するが、「多勢は無粋」と称したシュラのブラックナイトスコードシヴァの迎撃に遭う。さらに、本機を警戒したジガドのガンダムブラックナイトスコードも加勢し、戦いは本機の劣勢かと思われた。
しかし、本来のパイロットであるキラは、ラクス・クライン救出のためレドニル・キサカらと共に要塞内部へ侵入していた。そして本機に乗っていたのはシン・アスカとアスラン・ザラ(メインシートはシンが、サブはアスランが、それぞれ搭乗)であり、主な目的のガンダムブラックナイトスコードの足止めと撹乱のために、一時的に搭乗しており、シン圧倒的な実力も相まって、彼らを苦戦させつつ時間稼ぎにも成功している。

シン「.........ふん。シュラの方は、簡単に引っかかったな。」
シュラ「まさか、時間稼ぎか?!」

ジガド「もう1人いるな………アスラン・ザラか?」アスラン「心を読めるんじゃなかったのか?使えないな。」シュラ「殺す!」今度はアスランの挑発。挑発されて逆上したシュラはまんまと乗せられ、集中力を乱されてしまい、時間稼ぎをされてしまう。

ジガド「もう1人いるな………アスラン・ザラか?」
アスラン「心を読めるんじゃなかったのか?使えないな。」
シュラ「殺す!」

今度はアスランの挑発。挑発されて逆上したシュラはまんまと乗せられ、集中力を乱されてしまい、時間稼ぎをされてしまう。

そして、ある程度彼らを苦戦させた後、シンも「キラとラクスが蟠りを解消する瞬間」という自らの復讐を果たす為に、自動操縦していた黄泉冥王を呼び寄せる。

そして、ある程度彼らを苦戦させた後、シンも「キラとラクスが蟠りを解消する瞬間」という自らの復讐を果たす為に、自動操縦していた黄泉冥王を呼び寄せる。

そしてサブシートに座らせていたアスランに本機の操縦を譲ると、そのまま黄泉冥王でアルテミスへと向かう。そしてアスランは、引き続き戦闘を続行し、彼らの足止めに貢献し、ラクスの救出に成功する。

そしてサブシートに座らせていたアスランに本機の操縦を譲ると、そのまま黄泉冥王でアルテミスへと向かう。そしてアスランは、引き続き戦闘を続行し、彼らの足止めに貢献し、ラクスの救出に成功する。

その後、キラ達の脱出を確認するとキャバリアーに合流、キラへとパイロットを交代し、本来の持ち主と共にレクイエム周辺宙域へ急行するなり、その火力を以って防衛部隊を次々と戦闘不能にしていく。
そこに、ルドラ4体シヴァが現れ、さらにはガンダムブラックナイトスコードと共に、ファウンデーション王国における最後の隠し玉であるブラックナイトスコードカルラも出現し、劣勢かと思われたが、同じタイミングでシンの黄泉冥王も合流し、そのまま戦闘を開始する。
ほどなくして黄泉冥王は、ルドラ4体を難なく撃破し、ガンダムブラックナイトスコードとの一騎討ちとなり、本機はそのままシヴァカルラと激闘を繰り広げる。
その猛攻の前に防戦一方になり、機動兵装ウイングとドラグーンこそ破損していくものの、黄泉冥王の戦いながらの援護射撃も相まって、致命傷を受ける事なく、アスランの援護まで耐え切る事に成功。そして....

以上、ストライクフリーダムガンダム弐式でした。

以上、ストライクフリーダムガンダム弐式でした。

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